リビングの間取りで気にするべき「25のコツ」│長い時間を過ごす場所を徹底的に

2022年5月 掲載

2024年10月 修正
実例紹介:開放的なリビングにオシャレな空間、妥協せずに夢を叶えた平屋の家
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リビングで考えるべき「コツを25個」紹介します。
長い時間を過ごすことになるリビングは、徹底的にこだわるべき場所です。
こだわる方法は多岐に渡るので、できるだけ多くの知識をつけておきましょう。
要所で参考事例の紹介もするので、合わせて参考にしてくださいね。

リビングの「天井」のコツ

あまり意識することのない「天井」は雰囲気を一変させる力のある、大事な要素です。
気になる仕様があれば、ぜひ取り入れてみてください。
関連記事:おしゃれなリビング空間をつくる天井インテリア|壁や照明とのコーディネートで魅せるナチュラルモダンなデザイン

天井高を上げる

一般的に2,400~2,500mmの天井は、50mmの違いで開放感を感じたり、圧迫感を感じるようになります

天井高を上げることで、家全体の通気性や日光の取り込み具合も改善されることが多く、特にリビングやダイニングなどの長時間過ごす空間においては、居住性の向上が期待できます。天井を高くすることはコストがかかる場合もありますが、その分、家の価値を高める投資となるでしょう。
実際の見学会で居心地のよい空間があれば、天井の高さを聞いてメモしましょう。

吹き抜けにする

吹き抜けを導入すれば家全体に大きな開放感をもたらし、視覚的にも広々とした空間を作り出すことができます。
特に、リビングやダイニングなどの共用スペースに吹き抜けを設けると家族全員が集まる場がさらに心地よい空間となります。

吹き抜けは、高い位置に窓を配置できるので採光と通風の面でもメリットが生じます。
温熱環境や音など気をつけるべき要素もあるので、設計者と相談して利用を決めましょう。

実例紹介:素材と空間デザインにこだわった開放感に憩う佇まい

部分天井にする

天井高を部分的に高く、あるいは低くする手法です。

高い天井は開放感を演出する一方で、空間の落ち着きがなくなる恐れがあります。
低い天井は落ち着く一方、使い方によっては圧迫感を感じることも。

ソファに座る場所では高い天井を、床に座る場所では低い天井を、使い分けることで豊かな空間になります。

折り上げ天井にする

天井を折り紙のように、部分的に折り返すと折り上げ天井になります。

天井に陰影が生まれて高級感の演出につながります。

さらに、見えない部分に照明を設置すれば、さらに高級感のある雰囲気を演出できます。

天井に木材を張る

素材にも注目して、天井の一部に木材を張るのも手です。

天然素材を一部に用いることで高級感が得られるとともに、自然由来ならではの香りや風合いが得られるメリットもあります。

実例紹介:琉球畳や自然素材が心地よい。家族が自然に集まる座の暮らし  -行方市 H様邸-

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リビングの「家具」のコツ

リビングを見たときに大きな面積を占める家具も、くつろぎや機能性の面で大きな影響を与えます。

関連記事:インダストリアルでかっこいい注文住宅のインテリア実例|おしゃれな内装デザインのコツ【茨城】

設計段階で家具を決める

間取りが決定したあとに使いたい家具が決まると、窮屈なリビングになる恐れがあります。

設計の段階で新居に運び込む家具を決めておき、設計者に寸法を伝えると、適切な広さ・機能性のリビングを実現してくれるでしょう。

造作家具を検討する

高級感のある空間づくりを実現するために、造作家具も検討しましょう。

建築の一部として一緒に作る造作家具は、建物との一体感が得られ、さらに寸法もミリ単位でオーダーできるので、使い勝手も抜群です。
また、スペースを無駄なく活用したい場合や既製家具では対応しきれない特殊なレイアウトなどの部屋において造作家具は大きな効果を発揮します。
実例紹介:「かわいい」と「かっこいい」設計士と一緒に考えた、暮らしやすい家

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くつろぎ方を考える

どんなくつろぎ方が合っているかの検討も大事です。

床座が心地よいのか、ソファに座るのが心地よいのか、くつろぎ方でリビングの設計はガラリと変わります。
あなたにとって心地よい過ごし方はどんなものか、設計を始める前にしっかり考えておきましょう。

家具を低く抑える

家具は低く抑えるように意識するのも重要です。

背の高い家具は圧迫感の演出につながるので、常に低めを意識するとよいでしょう。
高い家具を選択する場合は、壁際の設置や背面に収納を配置するなどして、対処しましょう。

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家具の素材を考える

複数の素材の家具が混在すると、テイストにまとまりがなくなります。

目指す部屋の雰囲気を確定して、その空間づくりに寄与する家具を選択するのが大事です。

リビングの「収納」のコツ

収納は使い勝手、美観、どちらにとっても大事な要素です。

収納がしっかりしていなければ、リビングのテーブルや床に物が散乱し、生活感が出てしまいます。

関連記事:新築リビングにつくる家事楽×おしゃれな収納アイデア|インテリアに馴染むデザイン仕上げの収納実例集【茨城】

大物用収納を確保する

リビングはランドセルやカバンなど、比較的大きなものも収納します。

ファミリークローゼットや納戸を別室に設けても、リビングから距離があれば使われない可能性があります。
大きなものも収納する想定で収納を考えましょう。

小物用収納を確保する

テレビのリモコンやスマートフォンなど、小物を収納する場所も重要です。

何をリビングに置くのか想像して、対応する大きさの収納を設けましょう。

 

実例紹介:UA値0.45 HEAT20 G1の家

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生活感を抑える

高級な建物であっても、生活感が出れば雰囲気は崩れてしまいます。

乱雑になりがちな小物収納は、壁の後ろなど見えない場所に配置したり扉をつけるなどして、お客さんから見えないようにしましょう。

ハンガースペースを計画する

毎日外着をクロークまで持っていくのは手間がかかり、特に忙しい日常では不便に感じることが多いです。そこで、リビングの近くに上着をかけておけるハンガースペースがあると、帰宅後すぐに外着を脱ぎ、そのままリラックスできる動線が確保できて生活の快適さが向上します。

難しい場合は玄関など、動線上に配置するとよいでしょう。

見せる収納も考える

すべてを隠す考え方もありますが、雰囲気を崩さないなら、見せる収納も組み合わせましょう

好きな雑誌や本をディスプレイすれば、あなただけの空間づくりに寄与します。

実例紹介:薪ストーブのある家

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リビングの「設備」のコツ

テレビやパソコン、エアコンといった設備機器は日常生活に欠かせません。
美観と使い勝手の両立を目指して設計を考えてみましょう。

関連記事:【実例紹介】勾配天井をおしゃれに演出する照明とは?おすすめの照明選びと空間デザイン

テレビの位置を考える

毎日使うテレビは、置き場所を間違えると見づらくなります。
レコーダーやゲーム機など、配線が複雑に絡み合うので、隠す工夫も必要になります。

コンセントの位置にも関わるので、どんなテレビ台にするのかも検討が必要です。

事例紹介:憧れのカリフォルニアスタイル -取手市 O様邸-

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エアコンの配置にこだわる

エアコンの配置も設計段階で工夫が必要です。

実用面では吹き出す方向で空調効率は変わりますし、室外機の置き場所によっては美観を損ねる可能性もあります。

照明にこだわる

照明は種類が多く、選択によって使い勝手も部屋の雰囲気も変えてしまいます。

設計初期は提案を受けることが多いですが、ひとつひとつの照明はどんなものか、確認しながら確定していきたいですね。

事例紹介:趣味と暮らしを楽しむアメリカンハウス -取手市 M様邸-

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充電設備にこだわる

スマートフォンを始めとする、充電が必要な機器は数多くあります。

配線が表に出ると生活感が出てしまうので、利便性を損なわずに使い勝手も得られるよう配慮しましょう。

スイッチ・コンセントにこだわる

住んでみて後悔を感じるポイントのひとつです。

電気設備図面を見ながら、実際の生活をイメージすることが、ここでも重要です。

リビングの「配置」のコツ

リビング周辺に何を配置するのかも考えましょう。

関連記事:総二階で迷う間取りの解決方法とは?|【実例】30~35坪で叶うかっこいい間取りデザイン

ダイニング・キッチンの関係にこだわる

LDKの関係で広さ間隔や使い勝手はガラリと変わります。

L+DK、LD+K、LDK一体、L+D+K、全ての組み合わせを想像してみて、納得のうえで間取りを確定しましょう。

和室との関係にこだわる

和室もLDKの関係と同様です。

ひと続きにすれば、リビングの一部として広々使えます。
別にすれば和室は落ち着きの空間、リビングは生活の場と多様性を作れます。

和室~リビングの関係も実生活の想像が大事です。

リビングに階段を設置する

リビングに階段を設置すれば家族間のコミュニケーションを取りやすいです。
一方で音が通ってしまうなど、人によってはストレスにつながります。

メリット・デメリットを比較して間取りを確定しましょう。

実例紹介:解放感と、インテリアの細部にまでこだわった家

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2階リビングにする

2階にリビングを配置すれば、通行人からの視線を感じず暮らせます。

特に都市部に居住する人向けですが、地方に居住する場合でも、特定の景色を切り取りたい場合など利用する場面があります。

外部との関係にこだわる

お庭や隣地など、外部との関係にもこだわりたいですね。
外構がしっかりしていれば、家本体の完成度も格段によく見えます。

建築のことばかり考えがちですが、外との関係も見つめなおしましょう。

実例紹介:ずっと家にいたくなるほど快適なく暮らしを楽しむ

まとめ│理想の間取りのリビングを実現しよう

実例紹介:スキップフロアのある家

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理想のリビングを実現するためのコツを25個紹介しました。

リビングは長い時間を過ごす場所。しっかりと考えて理想のリビングを実現しましょう。
今回お伝えしたコツを気にしながら、見学会やモデルハウスを見てみると、違う視点で見ることができますよ。

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監修者情報

吉田基生

吉田基生二級建築士 宅地建物取引士 測量士捕

卒業後に某ハウスメーカーに入社。住宅営業、住宅FC部門のOFCを経験する。1999年に地元の不二建設に入社。営業、設計担当としてお客様の家づくりに携わる一方、企画住宅の開発やホームページの管理運営、宣伝広告などの業務を行う企画開発部の部門をつとめる。