構造・性能

構造・性能

不二建設は汎用性の低い特殊なクローズド工法ではなく、技術や資材などが一般に公開されている枠組壁工法、軸組工法の2通りのオープン工法を採用しています。いずれの工法も、耐震性能・断熱性能・省エネ性能の3つの性能にこだわり、お客様に安心で快適な暮らしを実現する住まいを提供しています。

基礎

荷重を面で受け分散する
「耐圧ベタ基礎」を採用

基礎

当社が採用している「ベタ基礎」は、底部(ベース)が建物の荷重を「面」で受けているため、一般的な布基礎が「線」で地盤を支えるのに対してより安定した強度を実現します。

  • 基準の約2.6倍の鉄筋量

    地面に接する底部(ベース)の鉄筋は一般的なベースよりも約2.6倍の鉄筋量を使用して建物の荷重をしっかり受け止めます。また、コンクリートのかぶり厚を十分取ることで、長期にわたって基礎強度を保ちます。

    基準の約2.6倍の鉄筋量
  • 防湿シートで
    湿気をシャットアウト

    基礎下に防湿シートを敷きこみ基礎内を常に乾燥状態にしています。シートはコンクリートの下にあるため、床下点検時に乗って破れたりするなどの心配もなく湿気から建物を守ります。

    防湿シートで湿気をシャットアウト
  • アンカーボルトを固定

    土台と基礎をつなぐ大切なアンカーボルトですが、コンクリートを打設後にアンカーボルトを差し込む「田植え式」では、地震の時の引き抜きや施工精度に欠点があります。アンカーボルトと鉄筋を連結する「固定式」を採用して様々な不安を解消します。

    アンカーボルトを固定
  • 基礎パッキンロング工法

    床下にこもりやすい湿気を排出するために基礎パッキンを採用しています。これにより基礎内が常に乾燥状態になるためシロアリが寄り付きにくい環境に。
    シロアリ10年保証(最大30年まで延長可)も付与されます。

    基礎パッキンロング工法

工法1
枠組壁工法(2×4工法、2×6工法)

枠組壁工法

一般的にツーバイフォー(2×4)工法と呼ばれる枠組壁工法は、ランバーと呼ばれる枠材とパネルで、面を構成した床・壁・屋根が一体となったモノコック構造。地震の揺れを6面体の建物全体で受け止めて力を分散させます。耐震性や耐火性に優れており、過去の大地震でもその性能が証明されています。

特長

モノコック構造
モノコック構造
  • 面で支えるモノコック構造のため、ゆれが小さく建物の被害を軽減します。
  • 火災に強く保険料が割安になる省令準耐火構造です。
  • 設計者や施工者の技量に左右されにくく、均一な品質と性能を実現します。
  • 技術が公開されているオープン工法なので増改築なども容易に対応します。
ツーバイフォー工法 動画
ツーバイフォー工法 動画

工法2
軸組工法

軸組工法

柱や梁をあらわしたい、設計の自由度を高めて個性的な住まいを実現したい、といった設計の自由度を求めるなら軸組工法は有利です。一方で枠組壁工法ほどシステム化されていない軸組工法は、設計者や施工者の技量に左右されやすいため独自に設計基準を設定。さらにテックワン金物とパネル工法の採用で耐震性を高めます。

特長

軸組(テックワン)工法
軸組(テックワン)工法
  • 適正な耐力壁の配置と、直下率に配慮した設計で耐震性を高めます。
  • テックワン金物の採用で木材の加工欠損が少なく耐力が大幅に向上します。
  • パネル工法の採用で、枠組壁工法と同様のモノコック構造とします。
  • 省令準耐火にとらわれない素材を生かした設計提案が可能になります。
木造軸組工法 動画
木造軸組工法 動画

性能

1耐震性能

耐震性能
不二建設では長期優良住宅の認定に必要な耐震等級3※1を取得する仕様に標準対応しています。なお耐震等級は、構造計算を経て長期優良住宅、住宅証明書などの認定書※2で提示します。
※1要望されるプラン計画により、等級3の取得が出来ない場合があります。
※2構造計算および認定書発行には別途費用が掛かります。

耐震等級とは

耐震等級とは、建物の強度を表す1つの指標です。品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)に沿った住宅性能表示で、3つの段階に分かれています。

耐震等級
  • 【耐震等級1】

    (建築基準法の耐震性能を満たす水準)
    ・数百年に一度程度の地震(震度6強から7程度)に対しても倒壊や崩壊しない
    ・数十年に一度発生する地震(震度5程度)は住宅が損傷しない程度

  • 【耐震等級2】

    等級1で想定される1.25倍の地震が起きても耐えられる

  • 【耐震等級3】

    等級1で想定される1.5倍の地震が起きても耐えられる
    ※主に消防署や警察署など防災の拠点となっている建物は等級3です。

2断熱性能

断熱性能
  • UA値(W/㎡・K)

    建物の断熱性能を数値で表したものが「UA値」です。地域によってその基準が決められていますが、22年4月新設された省エネ等級5は、ZEH住宅に必要な0.6以下とすることになっています。当社では全棟等級5の住まいを提供しています。

    UA値
  • C値(cm2/m2)

    バケツの穴から水が漏れるように、家の隙間からの空気が漏れる割合を数値で表すのがC値です。一般的に気密性が高いと断熱性能も安定し、外気に影響されにくくなります。次世代省エネルギー 基準で公示されていた基準(現在は規定なし)では5以下としています。現場発泡ウレタンフォームは、空気を含みながら発砲する過程で細かい隙間をふさぐことが出来るため、C値1.0以下を保証(平均値0.7)します。

    C値

モデルプランで試算した断熱性能

スタンダード仕様(等級5/ZEH)
:  UA値0.53 W/(m2・K)
ハイグレード仕様(等級6/G2)
:  UA値0.43 W/(m2・K)
プレミアム仕様(等級7/G3)
:  UA値0.26 W/(m2・K)

当社の施工地域における、
UA値の省エネ等級、HEAT20の基準

性能基準 5地域
(つくば等)
6地域
(龍ケ崎等)
等級4
(平成28年基準)
0.87 0.87
等級5
(ZEH基準)
0.6 0.6
等級6
(HEAT20 G2)
0.46(0.34) 0.46(0.46)
等級7
(HEAT20 G3)
0.26(0.23) 0.26(0.23)

HEAT20とは
正式名称は「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」で、
独自にG1.G2.G3という3つのグレードの基準を提唱しています。

  • スタンダード仕様
    (2×4工法、軸組工法3.5寸)
    充填断熱

    床:フェノールフォーム
    壁:高性能グラスウール、現場発泡ウレタンフォーム
    天井・屋根:セルロースファイバー、現場発泡ウレタンフォーム
    窓サッシ:樹脂トリプルガラス、ペアガラス、アルゴンガス、樹脂スペーサー、LOW-E
    玄関:K2、D2断熱玄関ドア

  • ハイグレード仕様
    (2×6工法、軸組工法4.0寸)
    充填断熱

    床:フェノールフォーム
    壁:高性能グラスウール、現場発泡ウレタンフォーム
    天井・屋根:セルロースファイバー、現場発泡ウレタンフォーム
    窓サッシ:樹脂トリプルガラス、アルゴンガス、樹脂スペーサー、ダブルLOW-E
    玄関:K2、D2断熱玄関ドア

  • プレミアム仕様
    (2×6工法、軸組工法4.0寸)
    充填断熱、付加断熱
    (内外W断熱)

    ハイグレード仕様以上をご希望される場合、目標値をもとに断熱材やサッシの選定、を個別相談のうえ決定します。

3省エネルギー性能

省エネルギー性能

これから建てる家がどれだけ省エネの家なのかは、「一次エネルギー消費量計算」をすることで数値として確認できます。
これは「UA値」などの基本性能を元に「冷暖房設備」や「給湯・照明・換気設備」などの消費エネルギー量を建物によって計算する手法です。
BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)ではこの基準エネルギー消費量を20%以上削減することで最高ランクの☆☆☆☆☆が取得できますが、不二建設では、この基準を標準仕様で取得可能です。
省エネ性能が高いほど太陽光発電の搭載容量が少なく済むため、より、ZEHの家になりやすいということです。

ZEH(ネットゼロエネルギーハウス)について