平屋の二世帯住宅~中庭のある家、間取りの工夫
親世帯も子世帯も長く暮らせる二世帯住宅を建てたい。そう考えたとき、階段のない平屋の二世帯住宅も選択肢になるでしょう。お互いのプライバシーも重視し、快適に暮らせる平屋にするには、間取りの工夫が必要です。中庭をうまく活用するのもおすすめです。そこで、永く快適に暮らせる平屋の二世帯住宅の間取りや中庭の工夫をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
二世帯住宅が見直されている理由
注文住宅を建てたい方の4人に1人が二世帯住宅も検討していると言われます。
リクルート住まいカンパニー「注文住宅動向・トレンド調査」によると、二世帯住宅を検討している理由は、親の老後を考えて 51%、実家の老朽化 27%、子供の面倒をみてもらえる 25%がトップ3です。
これからのライフステージの変化も考え、子育て・共働き世帯が、親の老後を考えて、古くなった住まいを新築・建て替えをして、子育ても助け合って暮らしたい、と考えているわけですね。
二世帯住宅の種類、メリットとデメリット
コラム「茨城の二世帯住宅で快適に暮らす【間取り図付】完全分離型と共用型のメリット・デメリットは?」でもご紹介したように、二世帯住宅には、完全分離型、一部共用型、完全同居型の3タイプがあります。簡単におさらいしておきましょう。
完全分離型(50坪~)
完全分離型は、親の世帯と子世帯の生活スペースを完全に分けるスタイルです。2階建ての二世帯住宅の場合、1階と2階で世帯を分ける上下分離型も可能ですが、平屋はワンフロアですので必然的に左右分離型(前後分離型)を採用することになります。
平屋で完全分離型にするには、「別棟型」のスタイルがおすすめです。
それぞれの世帯が、同じ敷地内に別々の棟で暮らせますので、スープの冷めない距離でお隣さんのような感覚で、安心感のある暮らしが実現できます。
生活時間が異なっても、生活音が響きにくい構造にしやすいので、プライバシーも確保しやすいのがメリットです。コの字型やHの字型のように、お互いに行き来がしやすいように棟をつなぐ間取を検討するのもよいでしょう。
いずれどちらかの世帯が住まなくなった場合には、賃貸物件として貸し出しやすくなります。相続税の「小規模宅地等の特例制度」で、土地評価額80%か50%減額も適用の対象になります。
水回りの設備や玄関など、ほぼ2軒分の建築費、水道光熱費などの生活費がかかるのがデメリットです。他のタイプと比較すると、敷地面積が同じであえば、居室が狭めになることがあります。
一部共用型(40坪~50坪)
完全分離型と同居型のメリットを併せ持った折衷型です。プライベートな居室やリビングは別々に確保して、玄関や水回りを共有するスタイルです。
適度な距離感を保ちながら、共用部分の建築費や光熱費などが抑えやすくなるメリットがあります。
子育てや家事の協力が得やすいように、共有部分となる水回り(浴室、台所等)を間に挟んで、左右にそれぞれのプライベート空間を配置すると、プライバシーも確保しやすくなります。どこまでを共用スペースにするかは、十分検討する必要があります。
同居型(35坪~45坪)
かつての日本の大家族での暮らしのように、生活スペースを明確に分けることなく、同居をするスタイルです。家事や子育てを助け合う暮らし、家族が毎日にぎやかに暮らせる一体感をもった暮らしができます。また、水回りの建築費、設備費、光熱費などが抑えられます。将来、1世帯になった際も、そのままの暮らしが維持しやすいのもメリットです。
世帯間のプライバシーの確保は難しく、気遣いながらの暮らしになります。親世代が耳が聞こえにくくなってきた場合は、テレビやラジオの音量対策が必要です。
平屋でも二世帯住宅は建てられる?
二世帯住宅は、2階建ての場合、上下分離型(1階と2階で世帯を分ける)はプライバシーを確保しやすい構造と言えます。一方で平屋の二世帯住宅は、別棟型にすればプライバシーが確保しやすいと言えるでしょう。
さらには、1棟目は平屋で親世帯が暮らし、2棟目は子世帯がロフトのようなサイズの二階の部屋も確保するという方法もあります。コの字型に棟を繋げば、玄関は共用にして、それぞれが別棟で暮らすという一部共用スタイルも採用できます。
平屋の二世帯住宅はこのように、様々な工夫によって、快適な住まいづくりのバリエーションが生み出せます。
二世帯住宅を平屋で建てる際の留意点
二世帯住宅を平屋で建てる場合、プライベーススペース左右に分けるなら、長方形や、くの字の形の家の形があります。前後に分けるなら、コの字かHの字の形になるため、家の形が大きく変わります。
それぞれの居室の窓が近かったり、洗濯物を干す場所が目の前になると、お互いに気遣いが必要になるので、プライバシーを配慮した間取りの検討や、植栽・中庭などでの工夫が必要です。
平屋の二世帯住宅の間取りと中庭の工夫
バリアフリーを考慮する
平屋はワンフロアですので2階への階段はありませんが、土間スペースを確保したり、ロフトやスキップフロアを採用する場合には、生活空間に段差が生じます。メリハリをつけた空間づくりも必要ですが、わずかな段差につまづいて転倒事故にならないように、共用スペースはできるだけバリアフリーに考慮したほうがよいでしょう。
部屋の配置を工夫する
それぞれの世帯が心地よく暮らすために、プライベートの居室は隣接させないこと、窓面を真横に並べず、段違いに並べるだけでも、目隠しや、防音効果も期待できます。
中庭を配置する
平屋の二世帯住宅は、ほどよい距離感でプライバシーを保つために、家の形、間取り工夫が必要です。さらに中庭をうまく活用すると、より快適な空間づくりができます。
中庭のある家は、各部屋に採光や通風がしやすくなるので、快適さがグンと高まります。
中庭のある家は、室外にセカンドリビングのようなプライベート空間も確保できます。ウッドデッキや植栽があれば、家族が自然に集まれる、コミュニケーションがとりやすい、共有スペースになりやすくなります。子供を安全に遊ばせたい、自宅での時間をゆったりと過ごしたい、浴室から眺められるプライバシー性の高い庭が欲しい、といった場合にも適しています。
コの字型の中庭のある家は、開放感も得やすく、プライバシーも確保しやすいのが魅力です。
ロの字型の中庭のある家は、防犯性も高いプライベート空間が確保できる一方、排水対策が重要です。中庭のある家づくりは、しっかりとしたプランニングと設備とメンテナンスが必要になります。
中庭に植栽を施すことで、自宅の外の自然、庭などの緑ともつながりやすくなり、よりリラックスしやすい空間が得られます。居室間のほどよい目隠しにもなり、開放感と安心感が得られる快適な家づくりができるでしょう。
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