【間取り紹介】│20坪の平屋を建てる。スモールハウスの平屋LIFE
2023年12月公開
2024年8月修正
近年人気の平屋の家。階段の上り下りがなく、ワンフロアで生活動線が短いことや2階がないことから耐震性が高く地震に強い点などメリットが沢山の平屋はある意味で理想の家といえます。一方で敷地の広さにゆとりが必要なことや、近年の資材や人件費のコスト増で建築コストのなるべく抑えたいなど平屋ならではのお悩みもあります。今回はそんな平屋を気軽に計画できる20坪以下の平屋計画について解説します。
20坪の平屋を計画~ミニマルな暮らし
以前までの20坪くらいの家は、セカンドハウスや老後の夫婦二人が暮らすリタイヤメントハウスなど、少人数の家族構成に合わせて作る計画が多かったでしたが、近年の建築コストの増加に伴う建築費の抑制や、断捨離といったモノを持たない生活を推奨するミニマルライフに合致したスモールハウスの依頼が増えています。
ただし、コスト減を優先したスモールハウスの計画で住んでからの不満が出ては元も子もありません。まずはスモールハウスを計画するうえでの3つのテクニックをご紹介します。
1.部屋の広さではなく空間の大きさで考える
家の間取りを計画するときに部屋の広さから考えていくと、床面積がおもったより広くならない事に不満をもってしまうかもしれません。しかし、部屋の広さとは単に平面の面積だけではなく天井高さなどの縦の空間も含めて考えることが重要です。ロフトや小屋裏を活かした収納スペースやロフトベットなどの採用により空間の有効活用を意識して空間設計することが大切です。
2.間仕切りの少ないオープンプランニングを採用する
小さい空間を広く感じるテクニックに、間仕切りを少なくして空間を広く見せるオープンな空間をつくることも挙げられます。通常仕切られる玄関やホールをリビングと一体にしたり、ドアや壁で仕切るのではなくカーテンやスクリーンなどを採用して普段は開く生活に、来客時などはサッと隠せるようにと空間分けしなくてもメリハリの利いた生活を実現することも十分可能です。
3.無駄なモノを整理して最小限で生活する
家作りの時に収納量をしっかり把握することが重要ですが、スモールハウスの場合はあくまで最低限の持ち物以外は断捨離することを意識します。現在使っているモノが本当に必要なモノなのか、不要なものはないかを吟味して新しい家に必要な収納を考える必要があります。子供がいる世帯の場合はお子様はいずれ独立することも考えられます。一時的にモノが増える時期はレンタル収納を活用するなど柔軟な発想もスモールハウスの計画において大事なポイントです。
茨城の20坪の平屋の価格相場【2024年度】
平屋の価格は、20坪の場合、約1000万円~1600万円が相場です。茨城の場合、建築費の坪単価は約60~80万円が目安となりますが、ウッドショックや、資材の値上げなどにより相場感に変化があるため詳しくは建築会社に問い合わると良いと思います。
茨城の建築費の相場は、大手ハウスメーカーで約坪100万円~、地域の工務店で約60万円~80万円が目安です。もちろん、仕様、グレード、施工会社により金額は変わりますので目安ではありますが、一般的に同様のグレードの住宅を建てるなら、工務店で建てたほうがリーズナブルに希望の仕様を実現できやすいと言えるでしょう。
20坪の平屋は、1LDK~3LDKまで幅広い間取りに対応できるため、より思い通りの家づくりをしたい場合は、セミオーダーメイドの自由設計の注文住宅ではなく、フルオーダーが可能な完全自由設計を工務店に相談して、家族構成、予算に応じて、できるだけ要望を盛り込んでもらえるようにするとよいでしょう。
20坪の平屋の間取りと広さの目安
20坪以下の平屋は、1~2人家族の場合、1LDK~2LDKが標準的な間取り、2~3人家族の場合は2LDK~3LDKが基本になります。
参考)1LDK(15.00坪) スモールサイズの平屋
1~2人で暮らす家なら、必要最小限の広さで暮らすスモールサイズの平屋はいかがでしょうか?廊下を最小限にして無駄をなくす一方、テーブルやソファを設置するための最低限のスペースは確保しています。敷地にゆとりのある茨城県南地域なら2世帯住宅ではなく一つの敷地に本宅と別宅を建てて、それぞれの世帯が家を持っていることもめずらしくありません。それぞれの世帯が気兼ねなく過ごすスモールハウスを検討してみてはいかがでしょうか?
参考)1LDK(18.00坪) 書斎スペースのある平屋
コロナ感染症の流行以後、在宅勤務をする方が増えました。夫婦二人暮らしのなかでも、音の心配が少ない専用の書斎スペースを作ることで、プライバシーを保ちながら落ち着いて仕事に打ち込むことが出来ます。テーブルを置かずにカウンターを設置してその分サイズのゆったりしたソファを購入してくつろぎの時間を大切にすることもおススメです。
参考)2LDK(19.50坪) 和室のある平屋
来客が多い方にお勧めなのが、リビングに隣接する和室を設けたプラン。普段は引き戸で開放的に使う一方、来客時の応接室として使ったり、多人数でホームパーティを開催する場合はリビングと和室を開放したり、もちろん寝泊りできるなど仕切りのある和室の使い方は無限大です。中庭を設けてデッキやタイルなどをつくることでアウトドアリビングを満喫するのもおススメです。
参考)3LDK(19.50坪) 家族4人で暮らす平屋
3~4人家族の場合、どうしても部屋数が必要になってきます。限られた空間を使うために、ソファテーブルやロフトベットを利用して「機能を兼ねる家具」を使う住まいはいかがですしょうか?一つの部屋に効率的な家具のレイアウトにすることで最小限でもミニマルな暮らしを実現。子供部屋は、成人して巣立った後に部屋が余ることもあります。この場合はご夫婦の趣味に利用したり改築で間仕切り壁を撤去してリビングを広くゆったりすることも考えてみてはいあかがでしょうか?現在の家族構成で必要な部屋の確保だけでなく、将来の使い方も考えておくと尚よいでしょう。
家事動線のよさやファミリークロゼットの設置など、家事がしやすい「家事楽」を家づくりのテーマにする要望が増えています。しかし、20坪以下の平屋の場合このようなプラスαの提案を考慮すると坪数が大きくなるため、無駄のないコンパクトな間取りづくりを心掛ける必要があります。
このように、注文住宅の家づくりは、環境変化、家族構成、ライフスタイルの変化も考慮して、理想の暮らしが実現できる間取りを検討する必要がありますので、設計士や工務店スタッフに相談しながら、家事動線や生活動線がスムーズな間取りを検討していくと、家族皆が暮らしやすい家づくりができるでしょう
20坪平屋の間取りの事例とヒント
20坪の平屋という限られた空間で、暮らしを楽しみ、スペースを有効活用するには、その土地の個性を生かした設計と、シンプルかつ遊び心がある間取りが重要です。
土地の特徴を生かす
平屋の間取りは、まず、その土地の特徴を活かせる大枠の家の形から間取りのイメージを考えることが重要です。茨城は比較的平屋を建てやすい敷地面積が確保できる土地も多いため、土地探しから相談いただくことも多いです。
たとえば、市街地で、近隣の影響を避け、できるだけ採光を確保したい場合は、冬に太陽光を十分に採り入れられるように南側の天井高を確保できる片流れの屋根にしたり、また、真夏に遮るものがない平地では夏の暑さを避けるために植栽の位置を考慮したり、庇を長めに確保するとよいでしょう。敷地にゆとりが場合には広めのデッキやテラスを設けるセカンドリビングとしての活用もおススメです。
家族構成の変化に対応する
家族構成やライフスタイルに応じて、部屋数や間取りをイメージしていきます。20坪の平屋に2人で住む場合は1人あたり面積が10坪(20帖)、3人で住む場合は1人あたり6坪(12帖)と、1人あたり4坪の差があります。間取りも1LDK~3LDKまで幅があります。
お子さんが小さいうち、小学高学年~中学に入るタイミング、大学で一人暮らしを始めて、社会人になり独立して夫婦での暮らしになったときなど、家族構成はほんの十数年でも大きく変わってきます。家族1人ひとりの個室のある間取りを希望されることも多くなりましたが、限られたスペースを十分活用できるように部屋のレイアウトをしっかり考えておくことや、家族構成の変化に応じてフレキシブルに間仕切り壁を変更できるような作りにしておくことも一案です。
窓の位置にメリハリをつける
平屋は上層階がないため、屋根面に取り付ける天窓(トップライト)や、片流れの屋根で天井高を十分確保できれば、吹き抜けにある高窓(ハイサイドライト)の位置も比較的自由に確保できます。
北側リビングでも南側の高窓から採光してリビングに光を取り入れることも可能です。冬の自然光を取り入れる窓の位置決めは、冬に陽だまりの蓄熱エネルギー源を取り込む効果も左右します。平屋の吹き抜けのあるリビングの高窓と、足元の地窓や腰高の窓でも、自然対流の効果も期待できます。
縦の空間を活かす
平屋は天井高の自由度の高さも魅力です。天井高を十分確保できれば、開放的な空間づくりがしやすくなります。勾配天井やロフトなど、縦方向の視界の広がりが、平屋の開放感をより効果的に演出できます。
また、吊戸棚や造作棚を高い位置に設置して収納量を確保したり、ベット机やソファ―テーブルなど、複数の機能を兼ね備えた家具で部屋をレイアウトしたりするなど限られた部屋の広さを有効に活用するためのアイデアを盛り込んでみることも重要です。
なお、茨城でロフトをつくる場合の小屋裏物置の扱いは、高さ1.4m以下、床面積の1/2以下であれば、床面積に含まれないとされており、固定資産税の観点からも空間を有効活用する方法の1つです。(出典:茨城県ホームページ「茨城県建築基準法取扱集」)
まとめ
20坪の平屋は、暮らしやすさが魅力です。20坪以内の場合、建築費も割高感もなく、リーズナブルに平屋LIFEが実現できます。1~2人家族であれば、1~2LDKの間取りが可能です。3~人家族の場合でも3LDKでほぼ1人1部屋の間取りが実現できます。家族構成やライフスタイルの変化に応じて、共働きの世帯、若いファミリー世帯、シニア世代まで、幅広い世代に対応する20坪の平屋は、家に必要以上のコストを掛けないスモールライフを考えている方にピッタリにサイズです。
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