スイッチ・コンセント│注文住宅の配線計画

 

間取りの話が固まってくると、次に決めていくのがコンセントやスイッチなどの電気配線。特にコンセントは住み始めてから「ここにあれば良かったのに」と家づくりにおいて、意外と失敗を感じるところです。今回はコンセントとスイッチにスポットを当てて、失敗しない配線計画について解説してきます。

スイッチ・コンセントの位置、高さを決める際のポイント

 

 

普段の生活で何気なく使っているスイッチ・コンセントですが、使い勝手が悪いと感じることがあると思います。完成している分譲住宅やマンションでは仕方がないことですが、注文住宅なら位置や高さ、個数を自由に配置できます。ここではスイッチやコンセントを配置する際にチェックしておきたいポイントを紹介していきます。

ポイント①標準高さを確認する

建築会社では、スイッチやコンセントの標準高さを設定してます。一般的にスイッチは、床から1m20cm、コンセントは床から25cmの高さで配置しているケースが多く、この寸法はスイッチやコンセントプレートの真ん中を指しています。ちなみにに当社の場合ではスイッチは床から1m10cm、コンセントは床から45cmの高さを標準としており、一般的な配置よりスイッチは低くコンセントは高めに設定しています。この理由は、スイッチを低くすることでお子様から高齢の方が使いやすい点、コンセントを高くすることでプラグを抜き差しやすくするためです。建築会社によって標準設定している高さは異なるため最初に確認しておくとよいでしょう。

パナソニック:スイッチ・コンセントの設置高さの目安

ポイント②家具・家電を考慮する

洗濯機や冷蔵庫を設置する場所に設置するコンセントは、家電よりも少し高い位置に配置するのが多いです。これは、水回りが近いことからおこりえる漏電や、コンセントの抜き差しが少ないことでホコリがたまりやすくなり火災の原因につながる可能性があるための対策です。その他テーブルや机の高さより高い位置にコンセントを配置することで抜き差しがしやすくなる一方で配線は目に付くため、下に配置するケースも考えられます。家具や家電を設置する場所により高さを考慮しておくと、見た目や機能的に使うことができる配線計画につながります。

ポイント③見た目にこだわる

配置場所や高さによっては、スイッチ・コンセントは非常に目立つ存在になります。インテリア性を損なう場合は、スイッチ・コンセントの色やカタチを変えてデザイン性にこだわってみてはいかがでしょうか。壁の色に合わせてコンセントの色を変更したり、アンティークからモダンまで、様々なデザインのスイッチ・コンセントがあります。機能性とデザイン性を両立したスイッチコンセント選びで住まいを彩りましょう。

パナソニック:スイッチ・コンセント(配線器具)

ポイント④建築現場で確認する

配置や高さを検討しても、図面で完全に把握するのは難しいため、工事がはじまったら電気配線工事の段階でスイッチコンセントの位置を確認するとよいでしょう。図面上で考えたイメージとと違っていたり高さや位置を現場で再確認することではじめて実感が湧いてきます。特に、標準外の高さや位置を指示した箇所はしっかり確認しておくとよいでしょう(建築会社によっては現場での変更が出来ない場合があります。事前に確認しておくとよいでしょう)

あってよかった「コンセントの位置」8選

1,シューズクローク

最近の間取りづくりの要望に多い玄関収納を兼ねたシューズクローク。玄関土間とつながった収納スペースは、靴を置くだけでなくゴルフバックやバーベキューの道具、ベビーカーなど外や物置に置くのは気になるけど、室内に置きたくない方にちょうどいい提案スペースです。シューズクロークは、外仕事に使う充電式の道具を収納したり、玄関先で使う道具の電源になるなど重宝します。

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2,キッチンの作業スペース

食器棚やパントリーなどに置く電子レンジや炊飯器など固定の調理家電とは別に、ブレンダーやケトルなど作業中に「ちょっと」使いたい器具が使いやすい様キッチンの付近にコンセントを配置しておくと便利です。調理時間中にスマホやタブレットの電源として、音楽を聴いたり動画をみるにも便利です。

 

 

3,パントリー

奥行きがあったり、収納ドアを設置しないパントリーには、冷凍庫やウォーターサーバを設置する場合があります。特に最近は冷凍食品や食材を冷凍保存する家庭が増えており、冷蔵庫の冷凍スペースでは足りないことから冷凍スペースを充実させている冷蔵庫も増えています。冷凍食品やミネラルウォーターなどを将来採用することも想定しておくと良いでしょう。

4,ダイニングテーブル付近

ダイニングテーブルを配置するスペースにもコンセントは配置しておきましょう。卓上コンロの電源にしたり、仕事や趣味でPCやタブレット、スマホの電源になるなど様々な用途で使うことができるので便利です。ダウンライトの多灯照明が増えている今は、照明スタンドの電源にもなるので読書や細かな作業をする時にも使えます。

5,洗濯機の電源

コンセントは通常、ブレーカーから家をある程度のブロックごとに分けて配線をしていきます。そのため消費電力の大きな家電を使うとブレーカー落ちてしまうためブレーカーとコンセントが一対の専用コンセントしておくと良いでしょう。洗濯機自体の消費電力は大きくありませんが乾燥機能がついていると乾燥中にブレーカーが落ちる心配があるため予防措置につながります。

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6,室内干しスペース

最近人気の室内干しスペースをつくる場合は2口コンセントを設置するのがおすすめです。用途はサーキュレーターや除湿器、空気清浄機などの家電を配置するかもしれません。子供が小さいうちは洗濯物が少なくても、大きくなってきて洗濯する量が増えると短時間で乾燥させる必要があるかもしれません。

7,ウォーク・イン・クロゼット

定番のウォークインクロゼットや、最近人気のファミリークロゼットにもコンセントがあると便利。除湿器やスマホなどの充電といった用途以外にも、隣接する居室や廊下にコンセントがない場合でも掃除機など必要に応じて利用することが出来ます。クロゼットの特性上ホコリが心配な場合は、コンセントカバーを付けるなどの工夫で対策してもよいでしょう。

8,外部専用コンセント

現在は所有していなが将来電気自動車を購入する場合に備えて、外部コンセントを専用コンセントにしておくこともお勧めです。先述の通り専用コンセントは、ブレーカーとコンセントが一対のため100Vの電源をEV用コンセントに変更した時に200Vに変更することが可能できるため、電気自動車の充電時間の短縮につながります。ただし一般的な機器は100V対応がほとんどのため、専用コンセントは2カ所目として追加にしておくとよいでしょう。

 

一般的なリビングや居室、廊下などに配置する以外にも、用途を考えてコンセントを配置しておくと将来思わぬ状況で利用できるかもしれません。コンセントは迷ったら追加しておくことをおススメします。

これはイイね!「機能スイッチ」

単に照明器具の入切に使うスイッチですが、センサー付きやタイマー付きなど様々な機能の付与されたスイッチがあります。この中で採用の多い機能スイッチをいくつかご紹介いたします。

参考:スイッチ・コンセント(パナソニック)

センサースイッチ

回遊動線や廊下にスイッチが沢山あると、スイッチの位置を間違えてしまうこともしばしば。そんな時におススメなのがスイッチプレートにセンサーが埋め込まれたセンサースイッチ。明るさに反応したり人に感知してスイッチを照明の入切をしてくれるので、スイッチの数を減らしたり消し忘れ防止になるので電気の無駄遣いにも献します。

調光・調色スイッチ

ダウンライトを採用した方におすすめなのが、照明の光を調節したり色を変えたりすることが出来る調光・調色スイッチ。読書や食事、映画をみるなど様々な生活シーンに合わせて光をコントロールできるため日々の生活のアクセントに役立てます。注意点は、ダウンライトによっては機能がなかったり、スイッチと照明の相性が悪い場合があること。当社では採用時にメーカーに機器確認をしています(いままで不可の例はないため国産ならほぼ大丈夫と思います)。

タイマスイッチ

タイマーをセットしておくと、時間になると照明を入切します。不在時でも人がいるように誤認させてことが出来るため、主に防犯対策で採用されることが多いです。

EVコンセント用スイッチ

EV(電気自動車)用充電コンセントを採用する場合はスイッチで電源のON,OFFを切り替えることできる様にしておくことがおススメ。特に道路や境界近くに充電コンセントを設置した場合、盗電の可能性があるためです。スイッチ自体は通常のスイッチでも大丈夫ですが、充電時間が決まっている場合はタイマスイッチにしておくと入切の手間がかかりません。

 

まとめ

自分の生活に合わせた自由な配線計画が可能な分だけに、位置や高さをよく考えずに進めてしまうと失敗の元になってしまいます。間取り固まったらより生活シーンを想像しながら。適切な配線計画を立てていきたいものです。イメージが湧かない時は、今住んでいる家(賃貸住宅を含む)の配線でよい点、不満な点を確認することや家づくりの先輩の感想などを事前に聞いておくことも良いと思いますが、生活スタイルをしっかり考えた上で経験豊富な建築士に相談するのがおススメです。

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監修者情報

吉田基生

吉田基生二級建築士 宅地建物取引士 測量士捕

卒業後に某ハウスメーカーに入社。住宅営業、住宅FC部門のOFCを経験する。1999年に地元の不二建設に入社。営業、設計担当としてお客様の家づくりに携わる一方、企画住宅の開発やホームページの管理運営、宣伝広告などの業務を行う企画開発部の部門をつとめる。