キッチン腰壁でつくるモダンな収納・デザイン術｜対面キッチンの便利でおしゃれなアイデア設計【実例】
新築で注文住宅を選ぶなら、まずはこだわりのキッチン空間で家事楽おしゃれな暮らしを手に入れたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
キッチンは毎日使う場所ですので、調理から片付けまでの工程はもちろん、料理で使う食器や調理器具・家電の収納スタイルもおしゃれに楽しみたいですよね。居心地のいいキッチン空間をつくるには、まずキッチン自体のデザインが重要になります。あなたが理想的とするキッチンの形はどんなスタイルですか？
今回は、さまざまな用途に活用できるキッチンの「腰壁」について、実例を交えながら使い勝手やデザインの魅力をご紹介します。
キッチンに立つご家族の目線やリビング・ダイニングからの見え方にも注意して解説していきますので、ぜひ満足のいく新築キッチンづくりの参考にしてみてくださいね。
- おしゃれで便利な「キッチン腰壁」の実例を見ることができます。
- すっきりとした収納デザインとスムーズな家事に役立つ設計アイデアを知ることができます。
- インテリアにもなるデザイン性の高いキッチンに仕上げるポイントもご紹介しています。
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１．モダンでおしゃれな新築キッチンの腰壁【実例】
キッチン腰壁とは、キッチン本体とダイニングを仕切るためにつくる壁で、床から腰辺りまでの高さに板材を貼って仕上げる壁面デザイン同様に「アイランドキッチン」や「ペニンシュラキッチン」のような対面キッチンに設計するデザイン壁です。
キッチンからダイニングへの水はねや油はねを軽減させるほか、調理中に散らかる手元や洗い物が入ったシンクを見えにくくするのにも役立ちます。
また、ダイニングやリビングからの見栄えやデザイン性のアップ、配膳カウンターや収納棚としての目的でキッチン「腰壁」をつくるのもおすすめです。
①人気のグレーで仕上げるモダンインテリア
モダンなインテリア仕様で人気のグレーカラーの腰壁に造作のカウンターを設置して、おしゃれで機能的なキッチンスタイルが完成しました。
カウンターテーブルは、配膳や片付けにも役立つ設計で、ダイニングからキッチンの手元が見えないので、スッキリと整ったキッチンを演出することができます。
カウンター続きの作業スペースで、ちょっとした書き物や調べものをするのも良し、腰壁につくったニッチにおしゃれな収納を施すのも良しのスタイリッシュなキッチン実例です。
②和モダンで意匠的な腰壁収納
和モダンなアイランドキッチンを取り囲む意匠性のある腰壁デザイン。
リビング向きのワイドな腰壁収納には、こだわりの食器や小物、お酒を飾りながら収納することができます。取り出しや片付けにも便利で、リビングから眺めて楽しむのにもいい、おしゃれなキッチンスタイルの実例です。
ダイニング・リビングで使うものやコレクションを飾って収納するのにもキッチン腰壁はおすすめです。
③造作カウンターで家事にも役立つ腰壁設計
キッチンの腰壁はデザイン性がいいだけではなく、食器洗い中の水はねや調理中の油はねを軽減させる優れた機能性においてもポイントの高い設計です。
キッチン特有の実用性と合わせながら、素材や色、スタイルにこだわることで、使い勝手もデザインもいいキッチンに仕上がります。
オープンスタイルが魅力のアイランドキッチンやペニンシュラキッチンといった対面キッチンでは、リビング・ダイニングからも見える「背面収納」のデザインや収納力が注目を集めています。
おしゃれで使い勝手のいいキッチン収納をお考えなら、こちらのコラムを参考にしてみてください。↓
【関連コラム】：新築キッチンをつくるなら背面収納でスッキリおしゃれに！【実例付き】背面収納のメリット・デメリットは
２．キッチン腰壁で差が出る嬉しい家事機能
キッチンを使う際に起こる不満や不便に感じるポイントは、キッチンの腰壁を導入して改善できる場合があります。
キッチン空間での家事や動線において以下のようなお悩みはありませんか？腰壁をつくる上で工夫すべきポイントや使い勝手を解説しながら、キッチン腰壁の魅力をご紹介していきましょう。
①調理・片付けの手元を隠せる
なにかと作業工程の多いキッチンにおいて、調理中の食材や調理器具、調味料の散らかりはもちろん置き場にも気を遣いますよね。
実例でもご紹介したように、キッチン腰壁には、リビングやダイニングから料理中の手元や調理スペースを「高さ」で隠す効果があるので、すぐに使いたい調理道具や調味料を並べていても目立たないので便利です。
また、キッチン内側の腰壁「立ち上がり」部分の厚みを利用して、塩や胡椒など小さな調味料が並べて入るニッチスペースをつくっておくのもよいでしょう。
②カウンターとしても便利
腰壁の上にカウンターをつくって、盛り付けや配膳、食後の片付けに役立てるのもおすすめです。
フラットタイプの対面キッチンでは、ちょうどいい作業スペースが取れない場合や調理中の食材や料理を一時的に水はねのない安全な場所に置きたい場合、また盛り付け、配膳の時にもカウンターがあれば助かりますよね。
また、大きめのカウンターを設置すれば、対面式のダイニングテーブルとして、簡単な食事やお茶をするにも気軽に利用できます。
③食器・調味料収納がつくれる
実例でもご紹介したダイニング・リビング向きのキッチン腰壁を収納棚として設計することで、ダイニングで行う家事や収納・取り出しが楽になり、家事シェアにもつながるかもしれません。
ダイニング側の収納スペースに食事に必要な食器やお箸などを並べておくことで、調理・盛り付けをするご家族とテーブルセッティング・配膳をするご家族が家事を分担することができ、作業動線がぶつかることもありません。
④素材やデザインにこだわるおしゃれな演出
腰壁には本来、家事や収納における性能以外にもデザイン性を演出する目的もあります。
生活汚れや傷が特に目立つ床から腰あたりの範囲を「タイル」や「パネル」といった水や汚れに強い素材で保護する腰壁は、空間のアクセントや家具との調和にも役立つデザインです。理想的なテイストを意識した素材やデザイン選びで、キッチンがおしゃれに引き締まる効果をぜひ試してみましょう。
独立したキッチンがほしい、調理作業に集中したいといった方には、レトロでも新しいおしゃれな「壁付けキッチン」もおすすめのスタイルです。
ぜひこちらのコラムも参考にしてみてくださいね。↓
【関連コラム】：壁付けキッチンで自由なレイアウトが叶う【実例】｜10～12畳のLDを叶える便利でおしゃれなキッチン空間の作り方
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３．デザインや使い勝手がちょうどいいキッチン腰壁の作り方
次に、キッチン腰壁の機能性を左右する腰壁の「高さ」や「デザイン」について解説しましょう。
腰壁の高さを検討する際には、まず腰壁が必要な理由や用途を明確に確認することが重要です。
①高さや仕様の決め方
まずは、手元を隠すために必要な立ち上がりを知る必要があります。
さりげなく手元の視線を遮るなら、約15～20㎝の高さに抑えて、キッチンからの見通しやカウンターとの距離感をほどよくしておくのがポイントです。
もし、調理中の手元をしっかりと隠したい場合には、約30㎝以上の高さが必要ですが、キッチンに立つご家族の身長に合わせて、より快適に使える高さに合わせて調節することが大切です。
②ダイニング・リビングから見た腰壁
先ほど、キッチンで作業する場合の手元からの高さ(立ち上がり)について解説しましたが、その高さがダイニング・リビングから見てどれくらいになるのかを見るのも大切です。
ダイニング・リビング側から見て、ちょうどいいキッチン腰壁の高さは、約90～120㎝とされています。
これを超えてしまうと、バランスの悪いデザインになってしまう可能性があるので、腰壁による圧迫感がないか、またカウンター設置時の使い勝手も検証した上で設計に進みましょう。
③収納スタイルに合わせたデザイン設計
食事やお茶をする目的で腰壁にカウンターをつくる場合、イスに合ったカウンターの高さ、あるいは腰壁カウンターに合ったイスを選ぶ必要があります。
同様に、腰壁を収納棚として活用する場合、「見せる収納」としてオープンなニッチスタイルにするのか、「隠す収納」としてどんなタイプの扉をつけるのかなど、ダイニング・リビングからよく見える位置にあるからこそ、デザイン性を意識した設計がポイントになります。
キッチン腰壁の高さやデザインを決める際にはダイニングテーブルとのコーディネートも大切です。例えば、人気の「キッチン×ダイニング横並びレイアウト」を採用する場合には、素材や色の調和を考えた組み合わせがポイントになります。ぜひこちらのコラムも参考にしてみてください。↓
【関連コラム】：キッチンとダイニングの間取りがよくなる横並びレイアウト｜コンパクトな家事動線と一体型デザインが魅力【実例】
４．ワンランク上の腰壁デザインをつくる3ポイント
①タイルやアクセントクロスを活用
お好みのテイストに合うタイルやおしゃれなアクセントクロスを採用して、お好きな雰囲気のLDK空間をつくるのもいいでしょう。インテリアの1つとして、キッチン腰壁のデザインをコーディネートするのもおすすめです。
②シンプルでシックなモルタル仕上げ
タイルやアクセントクロスとは対照的に、無機質でマットなモルタル仕上げも人気です。
間接照明で腰壁を照らせば、雰囲気のある意匠的な味わいがおしゃれなキッチンを演出してくれます。
③ニッチやショーケースでつくる収納もおしゃれ
腰壁収納のデザインによっては、まるでカフェやバーのようなキッチンに仕上がる、ワインボトルやこだわりのグラス、季節の食器など、見せる収納をダイニングから楽しむのもおすすめです。
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５．まとめ～新築キッチンをつくるなら腰壁インテリアにもこだわる
工夫次第でさまざまな機能やデザインを楽しめるキッチンの腰壁。
せっかくこだわりの新築キッチンをつくるなら、リビング・ダイニングとの調和も考えたワンランク上のスタイルに仕上げたいですよね。
人気のアイランドキッチンやペニンシュラキッチンといったオープンな「対面キッチン」は、他の空間からの見栄えも重要になる空間ですので、慎重に腰壁の有無や高さを検討してみるといいでしょう。
ぜひ、おしゃれで使い勝手のいい安心のキッチン空間を完成させてくださいね。
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