そのオプション本当に必要？｜注文住宅のオプション選び
注文住宅を計画するうえで誰でも関心があるのが予算。限られた予算内で理想の家づくりを叶えるためには、間取りだけでなく使われる建材や設備などの仕様が自分たちの希望に沿っているかは重要です。すでに出来上がっている建売住宅と違い、注文住宅の場合は内外装からキッチンなどの設備にも様々なグレードの仕様から選ぶことが出来る一方、こだわり過ぎて予算がオーバーしては元も子もありありません。建築会社が提案している商品をしっかり理解して、必要に応じてオプションを取り入れるための知っておきたい情報や人気のオプション例をご紹介していきます。
- オプションを用意している場合と用意していない理由がわかります
- オプションを選択するメリットデメリットがわかります。
- 人気のオプション例をご紹介
提案住宅によって違うオプション
注文住宅と一口にいっても、建築会社の考え方によって標準で設定する仕様は大きく異なります。自然素材を売りにしている会社なら、標準建材は無垢材や自然素材の仕上げが一般的ですし。輸入住宅をテーマにしている建物を国産材のみで構成していることはまず考えられないでしょう。さらに、仕様グレードのランクによって最初から希望しているグレードの設備が標準の場合とオプションになっている場合があるので、まずは提案されている住宅をしっかり把握すること。そのうえで対応可能なオプションを見極めることが大事です。
ローコスト住宅の場合
ローコスト住宅の場合は価格訴求を第一に考えているため、あたりまえと思っている建材が実はオプションになっている場合があります。窓サッシに網戸が付いていないとか、２階のトイレがオプションになっている事はよく聞く話。そのため標準仕様をよくチェックしておく必要があります。また、基本価格が安くても、オプションを追加していくとコストメリットがあまり感じられなくなるかもしれないため、最初に必要なオプション価格の提示をも求めることをおススメします。
規格住宅、商品住宅の場合
一定の規格に沿って提案している規格住宅やすでに図面が出来上がってる商品住宅の場合、オプション選びの自由度は少ないことが多いといえます。これは、住宅価格のメリットを出すため、材料を一定数購入する代わりに安くしてもらうなど建材メーカーと交渉をしている場合は多いため。他社商材や違うグレードの設備への変更が出来ないルールにしていることもあるので、どこまで対応可能か最初に確認しておくと良いでしょう。
セミオーダー住宅の場合
規格住宅や商品住宅ほど厳格なルールがなく、一定のルールの範囲で間取り作成や仕様選択の自由度が高いため、ある程度自分たちのこだわりを実現したい方に最適です。一方で、自由性があるため打合せを重ねていかないと価格が明確にならないため、規格住宅・商品住宅と比べて時間と労力が必要です。また、使えるオプションも建築会社がリスト化していたり、カタログ等でまとめられている場合は分かりやすいが、そうでない場合は建材メーカーの商品カタログやショールームなどで確認する必要があるため、手間がかかることも予想されます。また、数ある建材の特徴や価格などを把握しているかは担当者の経験値が重要になってきます。
フルオーダー住宅の場合
「完全自由設計」などと銘打ってるフルオーダー住宅の場合、選べる自由度が高いため自分たちがこだわりたい建物を実現する一番近道です。一方で選べる自由度が高いためオプション選びも時間がかかります。ただし、建築会社で取り扱いしていない部材や設備、取引していない建材メーカーの商材は選択できないためフルオーダー住宅の場合であっても希望するオプションが対応可能がを確認する必要があるでしょう。
オプションを選択するメリット・デメリット
スタートになる提案住宅により、標準仕様とオプションの選択幅の違いを解説してきましたが、実際にオプションを選択するにあたりメリット・デメリットを考えることも重要です。ほしいだけを追求するのではなくメリットデメリットを考察しながら上手に選んでいきたいものです。
オプションを選択するメリット
自分たちのこだわりが実現して満足感が得られる
標準仕様で満足いくことに越したことはありませんが、オプションのため追加費用はかかってもこだわり実現することは満足感につながります。建てた後に変更できないオプションの場合。買い替えの機会も少ない住宅の場合は尚更でしょう。
機能性や快適性が高まる
キッチンの食器洗乾燥機やユニットバスの多機能乾燥機などは、もはや必須に近いオプションといえます。これらは、設置することで家事の軽減につなげたり、生活ストレスを軽減する機能性や快適性のメリットを得ることが出来るため、上手に選びたいものです。
光熱費の削減につながる
エコジョーズやエコキュートなどの給湯器は、省エネ家電と同様に電気代やガス代が少なく済むため毎月の光熱費削減が期待できます。太陽光発電なら晴れた日は電気を購入する必要がなく電気代が節約できます。省エネ設備は、光熱費の削減につながるだけでなくCO2削減といった環境への配慮にもつながります。
無駄なく効率よく使える
本棚や収納棚などの造作家具は、大きさや高さなどを自由に設定できるうえにピッタリつくれるため無駄がなく効率的に使えます。また、しっかり建物に固定するため地震などで転倒する心配もなく安心して使用できます。
オプションを選択するデメリット
費用負担が増える
オプションを導入する場合は基本的に追加料金がかかります。住宅の場合ひとつひとうの単価が大きいため、あれもこれもとオプションを追加していくと数十万円、数百万円の金額が発生する場合もあるため、優先順位をつけながらしっかり予算管理をしっかりしておかないと、当初の計画よりオーバーしてしまう可能性もあります。
期待していたより使わない
一見便利な住宅設備のオプションでも、いざ使ってみると際は使用感がわるくて使われなくなり無駄になってしまうことも。勢いでオプションを導入するのではなく、お試しで体験したり導入した方の口コミを参考にするなど自分たちにとって本当に必要かを冷静に考えて検討してみるとよいでしょう。
変えられない
一度設置したオプション設備は簡単に取り外しや変更が効かないため、よく考えて設置しないとかえって使いにくかったり、取り換えや廃棄に余計なコストがかかります。標準仕様と違って追加金額を出して変更するオプションは、やはりよく考えて検討してみるとよいでしょう。
おすすめオプションを紹介
ここでは、実際に取り入れた方から評判がよく、採用率も高いおすすめのオプション建材や設備をご紹介します。
ハイドア、ハイサッシ
一般的な建具や掃き出し窓は、２mの高さに設定されているものが主流ですが、これより高いハイドアやハイサッシ（窓）を採用することで、空間をより広く感じることができるようになります。物入やクロゼット入れる折れ戸や開き戸をハイドアに変更することで、高い位置に収納している物が取り出しやすいという機能的なメリットもあります。
突板（つきいた）、挽板（ひきいた）フローリング
突板、挽板フローリングは、どちらも表面に無垢材を張り付けた複合（複層）フローリングです。無垢材の風合いを持ちながら、反りやへこみ傷に強く、表面のコーティングによりワックスフリーである場合が多いためお手入れも簡単です。さらに床暖房に対応した耐熱性を備えている物もあるなど、品質面にも優れています。無垢材にこだわりたいけど傷やお手入れが気になる方に、おすすめの建材です。
造作棚・造作収納
収納を造大工さんがつくるオーダーメイドの造作棚、造作収納は、内装インテリアと親和性がよく、持ち込み家具と違って自分好みに細かな寸法やサイズを調整できるため人気のオプションです。地震などによる転倒の心配もなく安心な一方、後から変更が出来ないため、どのように使用するかをよく検討した上での採用をおすすめします。
内装タイル
凹凸のある質感は、アクセントクロスにはない重厚な雰囲気をつくります。インテリアとしてのアクセント以外にも、洗面室などの水回りに使う場合は水撥ね防止になります。LIXIL（リクシル）製品のエコカラットは、においを吸着したり室内の湿度を調湿する機能を持つことから快適な空気環境づくりに役立つなど、見た目だけでなく機能性のあるタイルもおススメです。
リモコンキー、スマートキー
リモコンキー、スマートキーとは、玄関ドアを開閉させるときに、リモコンを操作したり玄関に近づくと自動では開閉したりする鍵のこと。すでに車には多くのリモコン―、スマートキーが採用されていますが、価格が下がって取り入れやすくなり、いまや住宅においても人気のオプションです。
食器洗い乾燥機
いまや必須に近いほど採用率の高いのが食器洗乾燥機。スイッチ一つで食器洗いから乾燥まで行ってくれるため、家事の軽減につながるだけでなく手洗いより節水になることから水道代の削減にもなる一石二鳥の設備です。最近は大容量の深型タイプやフロントオープンなど選択肢も広がっています。サイズの大きいミーレやボッシュなどドイツ製食器洗乾燥機を採用できるシステムキッチンも増えており、こちらのニーズも高まっています。
お手入れしやすいレンジフード
一部のシステムキッチンに採用されているお手入れしやすいレンジフード。フィルターの交換が不要なフィルターレスフードが代表的ですがさらに進化して、工具を使わず部品を外して手軽に掃除できるように工夫したり、お湯でファンを洗う機能を備えたものや、ファンに油がこびりつきにくい加工を施してお手入れ不要期間を長くしたレンジフードなどと、キッチンメーカー各社が様々な工夫でお手入れしやすいキッチンを提案しています。
衣類乾燥機
家事の時短が注目されているなか、人気なのが衣類乾燥機。電気式の洗濯乾燥機とガス式の衣類乾燥機が人気です。電気式の場合は乾燥機能を使っているときの消費電力が大きいため、ブレーカーが落ちる心配がなくなる専用コンセントにしておくと安心。ガス式の場合は設置場所や配管方法を検討する必要があるため最初から要望されることをおススメします。
ガルバリウム鋼板の屋根
ガルバリウム鋼板とは、金属製の基材にアルミニウム・シリコン・亜鉛でメッキ加工を施したした部材です。軽くて耐久性があり、しかもサビにくいなど屋根材として様々な利点があります。写真のような縦に屋根材を葺くハゼ葺きは、縦ラインに継ぎ目がないことから雨漏りリスクが少ないため屋根の勾配（角度）を小さくできるます。そのため緩い角度の屋根のデザインやキューブスタイルの外観デザインを希望される方には特におススメオプションです。また太陽光パネルを設置する場合は他の屋根材と違い、屋根に穴を空ける必要がないため将来の雨漏れリスクを軽減します。
まとめ
欲しいものが標準仕様でついていれば一番です。しかし、全てを標準資料で備えた住宅を探すことが難しい上に不要なモノが含まれていることもあり、高額になりがちです。自分たちが必要に応じてカスタマイズしていくオプションという考え方は、無駄なく適正価格で自分たちの理想の家を実現できます。コストとのバランスを考えながら自分たちに合ったオプション選びを考えるきっかけにしてください。
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所在地：茨城県つくば市梅園２丁目1−１７
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