高天井でおしゃれに変わるリビング|天井の工夫とアイデアを実例と合わせて解説

 

高天井とは、一般的な天井より高さのある天井をいいハイスタッド天井などともいいます。高さに明確な定義はないですが、多くの建築会社で採用されている天井高さが2.4mのため、ここではそれより高い天井を高天井とします。高い天井にすることで様々なメリットが生まれます。

インテリアを考えるとき建具、床のカラーや壁面のアクセントなどに目が行きがちですが、天井もインテリアを構成する大事な要素。天井のデザインに細工や仕上げで開放感やデザインにこだわることが出来るのも注文住宅の良いところです。高天井にもこだわったおしゃリビングを参考にしてください。

 

コラムのポイント
  • 天井って実は様々なデザインがあることが分かります
  • 標準の天井高さって建築会社によって違うの?
  • 天井の形状、仕上げの実例をみて好みの天井を発見してください

天井のデザイン例

天井のデザインは「形状」「仕上げ材」「照明との組み合わせ」で決まります。標準的な天井であるフラット天井以外にも様々なパターンの天井があるため、ここではそれぞれの名称と特徴を解説していきます。

 

フラット(平)天井

フラット天井はその名の通り、天井を平らに仕上げた天井のこと。スッキリとした印象になるため落ち着いたリビングになります。白などベース色をもってくるのが一般的ですが、色や柄の入ったアクセントクロス、板張りなど仕上げの変化で空間を演出することも出来ます。シーリングライトで明るいリビングにしたい方はおススメの天井です。

 

高天井(ハイスタッド天井)

2.4m(2400mm)よりも天井高さを高く設定している天井を高天井(ハイスタッド天井)いいます。天井が高いことで開放感が生まれ、ハイサッシやハイドアとの組み合わせの相性も抜群。一部のハウスメーカーや工務店が標準で高天井を採用していますが、オプション対応がほとんどなので建築会社に確認するとよいでしょう。なお不二建設の家は標準※でリビングを含む1階の居室の天井高さを2.6m(2600mm)としています。※一部商品を除きます。

 

折り上げ天井・折り下げ天井

天井の一部を上げたり、逆に下げることで天井にメリハリが生まれるのが折り上げ天井・折り下げ天井です。凹凸をいかしてアクセントクロスを採用したり、コーブ照明・コーニス照明といった建築化照明との相性がよいため、リビングのおしゃれインテリアに一役買います。折り上げ(下げ)天井の一部をカーテンボックス代わりにして、カーテンレールを見せないすっきりしたデザインも可能です。

ー 建築化照明とは ー

勾配天井

自然素材と空間にこだわる平屋 阿見町

屋根の形に沿ってつくる勾配天井は、フラット天井と比べて開放感があります。一方で空間面積が広くなるため、冷暖房効率が悪くなるデメリットも。また、天井が高い位置にある場合は、メインの照明以外にスポットライトやブラケットライトなど光を補填する照明計画が重要になってきます。平屋建てのリビングや2階リビングに採用するケースが多いです。

 

吹き抜け天井

2階の天井まで吹き抜けることで、勾配天井以上に開放感を演出します。目の前に建物などが存在しても、上部の吹き抜け窓から光が差し込む明るいリビングが実現することから、敷地条件によってはデザイン以外の理由で採用するメリットもあります。デメリットとしては勾配天井同様に冷暖房効率が悪くなること、照明計画に配慮することが重要になります。写真のリビングは、梁に照明を配置してリビングを明るくする工夫をしています。

 

天井が高いことのメリット・デメリット

 

建築基準法では「居室の天井高さは2.1m(2100mm)以上にすること」と定めています。しかし、タタミの生活からソファやテーブルを使う洋式化した生活が一般的になったことや、そもそも身長が高い方にとって2.1mは窮屈に感じるかもしれません。そのため現在は、2.4mの天井高さを採用している建築会社が一般的。しかし、より高い天井や勾配天井などを希望する場合には始めから建築会社に伝える必要があるため、天井が高いことのメリット・デメリットを考慮して家の天井高さを考えてください。

 

天井が高いことのメリット
より開放感のある空間になる

天井が高いと、それだけで開放感が生まれます。同じ部屋の面積でも開放感がアップして広く感じることが出来るため、特に身長の高い方は天井が高いと圧迫感を感じることはなありません。ただし全ての場所の天井を高くする必要はなく、水回りや廊下など滞在時間が長くない場所まで高くする必要はないかもしれません。
窓の位置を変えやすい

窓をハイサッシにしたり、腰窓でも高い位置に窓を配置することが出来るため、部屋に光を取り込むことが有利になります。隣家が近い場合は目線の高さを避けた位置に窓を配置するなど工夫をすることも容易です。
照明器具を選びやすい

高い位置に照明を設置出来るため、シャンデリアやシーリングファンなどを天井に設置しやすいメリットがあります。また、天井の一部を下げてコーブ照明やコーニス照明、ダウンライトを配置するなど照明を効果的に配置しておしゃれな空間を演出できます。
折り下げ天井をつくりやすい

折り上げ天井は、天井の一部を上げることで天井に変化を持たせるデザインですが、構造上必要な梁がある箇所の天井を上げることが出来ません。一方で天井の一部を下げた折り下げ天井なら、梁を考慮しないでつくることが可能です。もともとの天井が高いところの一部を下げても、高さは確保できるため折り下げ天井を採用しやすいといえます。

 

天井が高いことのデメリット
壁の面積が増えることで割高になる

全体的に天井が高くなることは、柱などの構造材やボードや断熱材、壁紙などの材料全般が増えるため単純にコスト増の一因になります。ただし特殊な天井高さでつくらず、材料の規定寸法に合わせて天井高さを調整する場合は大きなコスト増になるとは限りません。
冷暖房効率が悪くなる

空間面積が増えるため、その分冷暖房効率は悪くなります。特に勾配天井や吹き抜けは、縦の面積が大きくなるため住宅性能が悪いと冷暖房効率だけでなく、部屋で温度差が生じることにつながり不快なリビングになる心配があります。ただ、断熱性能をしっかり担保した家なら高天井や吹き抜けなどをつくっても省エネで快適に暮らせます。
メンテナンス性は不利

高い位置にある照明器具やカーテンなどは、いざという時のメンテナンスや掃除はしずらいため脚立などを用意する必要があります。勾配天井や吹き抜けに設けた窓のガラス掃除などは、自分で作業するには安全性に配慮する必要があるため、状況によっては業者に頼む方が良い場合もあります。

 

高天井を生かしたリビング実例紹介

優しい光の降り注ぐ「ブラケットライト」

2階リビングの特徴を生かして勾配天井のあるリビングに。上部にはシーリングファンを設置してリゾート風インテリアに仕上げる

デザイン階段を絡めた吹き抜けリビング。天井の仕上げに木目調のアクセントクロスを採用。開放感たっぷりのリビングは日中照明いらず

無垢の床に、塗り壁で仕上げたアジアンテイストのリビングの天井には、化粧梁を設置してアクセントに。高天井だから、太い梁を入れても圧迫感が少ない

折り下げ天井とコーブ照明を配した実例。ハイドアを採用し、カーテンレールを折り下げ天井に埋めるなどの工夫でスッキリしたホテルライクのインテリアに

天井の垂木(たるき)を塗装してそのまま仕上げとした実例。無垢材の床、表しの柱と合わせて古民家の雰囲気に仕上げる(2重垂木を採用して屋根断熱もしっかり施工している)

色の強いブルーの壁クロスを引き立たせるよう採用した折り下げ天井はコーブ照明と白の天井クロスがアクセントにハイサッシを採用して開放感のあるリビングに

全体的にドライウォールペイント仕上げの柔らかな仕上げに。曲線の入った折り上げ天井、モールディングなどの装飾で欧米スタイルのリビングを表現

 

ー リビング・ダイニングの実例を見る ー

ー 勾配天井・吹き抜けの実例を見る ー

まとめ

天井は、高さの変化や仕上げの工夫によって様々な表情をつくれることを解説していきました。経験豊富な建築士やインテリアコーディネーターに、イメージを伝えてしっかり打合せをすれば天井をふくめトータルコーディネートされたおしゃれリビングが実現できるでしょう。今回はリビングの天井デザインをテーマにしていますが、キッチンやホールなどの天井にも遊び心を取り入れることも可能。自分らしい注文住宅を実現するヒントにしてください。

茨城県でインテリアこだわった注文住宅を建てるなら不二建設にお任せください

県南で3,000棟の施工実績のある当社は、総勢12名の設計士が、あなたの要望を形にする「完全自由設計」の家づくりをしています。こだわりの家づくりを予算に応じて最適なコスト配分できる詳細見積を提示。高気密・高断熱・ソーラーパネルなどの省エネ設備でランニングコストも安くする「高性能住宅」で、世代を超えて快適な理想の暮らしを実現します。理想の住まいをイメージをしていただきやすいように、龍ケ崎、つくば、守谷にモデルハウス、ショールームをご用意しています。専任の設計士が、お話を伺いながら最適なプランご提案します。ぜひお気軽にお越しください。

Showroom龍ケ崎ショールーム「マイホーム発見館」

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監修者情報

吉田基生

吉田基生二級建築士 宅地建物取引士 測量士捕

ハウスメーカーに入社後に住宅営業、フランチャイズ事業のアドバイザーを経験した後、地元の1999年に不二建設に入社。営業、設計に携わる中でお客様の家づくりに携わる一方、企画住宅の開発やホームページの管理運営、宣伝広告などの業務を行う企画開発部の部門をつとめる