外構がしょぼいと思われる理由5選│高級感のある外構を実現するコツ
「こだわった注文住宅を建てたのに、なにか足りない…。」
その答えは『外構』にあります。
たとえば、家の外壁を手間のかかるレンガ貼りにし、内装に竹小舞を導入するなど、家のディテールにこだわっても、外構が不十分だとそのこだわりは半減してしまいます。「外構」とは、敷地内の住宅以外のエリアのことで、玄関アプローチの整備やカーポートの設置、雑草対策、造園・植栽工事などが、外構工事として含まれます。さらに、「外構がいまいち」と言われることに落ち込んでしまうかもしれません。そのような状況を避けるためにはどうすれば良いのか、本記事で詳しく解説します。記事内では実際の「こだわった外構」も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
【参照】「業種区分、建設工事の内容、例示、区分の考え方」(国土交通省)
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外構がしょぼい理由(1)「雑草だらけ」だから
第1の理由は「雑草だらけ」になるからです。
高級感のある素材を使った家や、美しい芝生の庭があると、一見完璧に思えます。
しかし、3か月、4か月と時間が経ち、夏が来て雑草が生え始めたときに庭の手入れを怠ると、外構の完成度が低く見え、家全体の高級感が損なわれてしまいます。逆に、定期的にお手入れを行い、植えた木々が成長していくと、家全体の雰囲気が良くなり、さらに高級感が増すことでしょう。
手入れが難しい場合は雑草が生えにくい外構に
「外構や植栽の手入れが重要なのはわかっている」という声が聞こえてきそうです。
一方で、共働き家庭が増え、毎日植栽の手入れをするのが難しいことも理解できます。
そこで、雑草が生えにくい外構にしておくのも一つの方法です。
防草シートと併用して砂利や人工芝と組み合わせることで、雑草が生える範囲を抑制できます。
こちらの事例では、植栽の面積を限定することで、雑草取りや庭の手入れの手間を減らすよう配慮して外構が設計されています。
また、お手入れの時間を省きながらデッキスペースを確保し、外部とのつながりも意識している点が注目されます。
外構を後施工するのは困難
ちなみに、外構を後回しにするのはおすすめしません。特に、道路と反対側に主庭がある場合は、土や重機の搬入出が難しく、費用も割高になりがちだからです。そのため、最初から外構費用を十分に見積もり、家と一緒に施工することをおすすめします。
外構がしょぼい理由(2)「植栽がない」から
「全く植栽を設けない」ことも、外構が貧相に見える原因の一つになり得ます。
建築材料は多くが工業製品で、堅い印象を与えてしまいます。
しかし、土や木、花など天然の素材を取り入れることで、空間に潤いをもたらすことができます。
さらに、一定以上の高さの木を植えると、木漏れ日が生まれ、空間に多様性を演出し、単調さをなくして高級感を高めることができます。
プロヴァンス風の屋根瓦、目の覚めるような白の外壁、そして色鮮やかな緑のお庭。
植栽が建物の雰囲気を向上させる役割を担うことがわかる好例です。
植木鉢でも大丈夫
植栽は増やすほど手入れが大変になります。
ガーデニングが趣味であれば良いですが、そうでない人にとっては一苦労です。
そこで、玄関のアプローチに植木鉢やプランターを置くだけでも、印象が大きく変わります。
植栽を全体に広げるのではなく、部分的に配置したり、植木鉢を使って手入れの範囲を限定するなど、適度なバランスを見つけると良いでしょう。
外構がしょぼい理由(3)「全部コンクリート・砂利」だから
外構をすべて「コンクリートで固める」や「全体を砂利敷きにする」と、高級感が失われてしまいます。
異なる素材を組み合わせて使い、風景に多様性を持たせることを心がけましょう。
青色の外壁と尖塔がヨーロピアンな雰囲気を醸し出すこの事例では、手前の駐車スペースにカラフルな砂利を敷き、その周囲に花壇を配置し、アプローチ部分には複雑な形の石材を使っています。
様々な素材をミックスすることで、雰囲気のある空間を作り上げることに成功しています。
部分的にタイルや天然石を使用する
全て同じ素材を使うのではなく、部分的にタイルや天然石を取り入れることで、奥行きと高級感を生み出すことができます。
石の種類によって、色や雰囲気が変わるのも魅力の一つです。
例えば、白い玉砂利を使えばアプローチが明るくなり、五色砂利を使えば華やかな雰囲気になります。
天然石は自然な風合いと独特の質感が魅力で、庭の一角に敷き詰めるだけでナチュラルで高級感のあるスペースを演出できます。
また、モルタルに色粉を混ぜて着色することで、雰囲気を大きく変えることも可能です。
これらの素材を上手に組み合わせることで、コンクリートや砂利だけでは得られない豊かな表情と立体感を外構にプラスできます。
無機質な高級感もアリ
一方で、すべてコンクリートでまとめても高級感が演出できる場合もあります。
たとえば、住宅がRC造(鉄筋コンクリート造)で、その無機質な風合いが建物にマッチする場合です。重みを感じさせない、無機質で静かな空間、非日常を味わえる高級感は誰もが憧れるスタイルでしょう。
一般的には、異なる素材を使った方が高級感を出しやすいですが、建物に合わせて柔軟に素材を選ぶことも大切です。
外構がしょぼい理由(4)「生活感があふれている」から
「生活感があふれている」ことも高級感を損なう原因になります。
洗濯物が見えるように干されていたり、ゴミ箱や使い終わったダンボールが山積みになっていたりすると、どんなに雰囲気のある家や外構でも印象が落ちてしまいます。生活感は設計段階で計画すればうまく隠せます。
洗濯物を干す場所やゴミ箱の位置、庭のお手入れに使う道具の収納場所など、どこに干し、どこに収納するかを細かく考えることで、整理整頓された素敵な外構が完成するでしょう。
この事例では、道路側から見えない他の建物との間に、外で使うものを収納し、2階に大きく張り出したバルコニーを使って、上手に隠しながら洗濯物を干す様子が想像できます。外から見た姿だけでなく、内側から外を見ることも重要です。
リビングでくつろぐときに窓の外に洗濯物が見えると、雰囲気が台無しになってしまいます。
外構がしょぼい理由(5)「外構費用を計上していない」から
最後の理由は「外構費用を計上していない」ことです。
予算計画の段階で、外構費用が見落とされたり、予算が不足していたりすると、建物に対して物足りない外構になる可能性があります。
コストを抑えようとしすぎると、外構はしょぼくなってしまいます。
前述した通り、建物と外構は一体で雰囲気を作ります。額の費用をかけなくても、建物と調和する最低限の外構費用を確保することが重要です。
【参照】「外構工事見積の解説」(一般社団法人日本建設業連合会関西支部)
この注文住宅は、目を引くほど真っ白な外壁が特徴です。
建物と同じくらい高級感のあるデザインで、こだわりの外構が完成しています。
庭の床にはタイルを使い、フェンスやカーポートの門扉にはアイアン製の装飾が施されています。
おしゃれで素敵な仕上がりですね。
予算を十分に計画した結果、素晴らしい空間が生まれたと言えます。
外構費用は後回しになりがち
建物と同時に外構計画を進めるのが理想的ですが、通常は建物が優先されます。
そのため、外構計画は最後の段階になることが一般的です。
建物に予算が多くかかると、外構の予算にも影響が出ることがあります。
予算が不足している場合、満足できる外構計画を立てることが難しくなるでしょう。
建築計画の最初の段階で、外構費用も考慮に入れて、必要な外構の内容を含めた予算を確保することが重要です。
外構がしょぼい家に見せないためには?
外構のある家は見栄えが良いですし、プライバシー保護や防犯対策にもなります。また、外構と建物のデザインに統一感があると、外構がおしゃれに見えます。
建物全体のイメージに合わせて外構をデザインすると良いでしょう。
しかし、予算や工事のタイミングによって外構がおろそかになり、いまいちな仕上がりになることもあります。
そこで、しょぼい家に見せないために、外構を魅力的にする方法を紹介します。
外構費用にかける予算を最低限決める
もし現在の状態が建築前なら、「外構費用を見積もって計上する」ことが大切です。建築後であれば、「これから外構費用を貯める」意識を持ちましょう。
前述の通り、外構には一定の費用がかかります。
すぐに予算を確保したり貯金したりするのは難しいかもしれませんが、外観や外構に気を配っているなら、早めに美しい外構を実現することを考えましょう。
「うちの外構ってしょぼいかな…」というストレスも解消されます。
外構工事の着手は新居の引き渡し後に行う
外構工事を引き渡し後に行うと、建物を担当したハウスメーカーではなく、外構やエクステリアに特化した専門業者に依頼できます。
ハウスメーカーは住宅建築を専門としているため、外構に関する知識が不足していることがあります。
そのため、外構のみを専門にする業者に依頼するケースも少なくありません。
専門業者に依頼すると、ハウスメーカーを経由しないため、余分なコストが発生しないというメリットもあります。
この余分なマージンを外構工事に充てることで、よりこだわった外構を実現できるでしょう。
まとめ│外構の「いまいち」を回避して高級感を出そう
「外構がいまいち」と言われてしまう原因を5つ挙げ、それに対する対策を説明しました。
建築計画の段階では、家の間取りや設備にばかり気が向いてしまい、外構のことを考える時間も予算もないことでしょう。
しかし、後回しにすると、理想とする外構を実現できない可能性もあります。
理想の家を実現するために、外構を重要な要素として考え、十分な時間と予算を割り当てることが大切です。
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所在地:茨城県つくば市梅園2丁目1−17
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