シューズクロークの機能性に注目|収納術とデザイン性
ファミリー層からの支持が厚い人気のシューズクローク。
玄関クロークやシューズクローゼット、土間収納など呼び方や使い方は異なっても、幅広い世帯から注目を集める玄関とつながる機能的な収納スペースです。
間取り設計において、玄関の広さやデザインにはこだわりますが、うっかり見落としがちな玄関収納に関して、住み始めてから後悔するという話は意外と少なくありません。毎日ご家族が出入りする玄関は、生活の快適さを左右するとても重要なポイントです。
あなたは、外出前に家の中をあちこち走り回って荷物を集めて支度しますか?それとも、スムーズに玄関先で支度をととのえて家を出ますか?
玄関先にシューズクロークがあれば、外出用品を揃えて収納することができるので、きっとあなたの外出・帰宅時の快適な導線づくりに役立つはずです。
今回は、便利なシューズクロークの収納デザインと生活・家事動線を考えた設計アイデアについて解説していきましょう。
シューズクロークの活用方法
一口に、シューズクロークと言っても、その収納タイプや間取り構造はさまざまです。
他の部屋との兼ね合いで確保できる玄関スペースはもちろん、ご家族が希望する玄関収納サイズ、理想的な動線に従って収納空間を決める必要があります。
ご家族の好みや日常生活に合った使い方ができなければ、機能的なシューズクロークとは言えませんよね。つまり、せっかくシューズクロークを設計するのであれば、ご家族のスタイルに合ったタイプ選びが肝心だということです。
それでは、どんな間取りタイプの収納設計がよいのでしょうか?
まずは、便利な収納と動線についてタイプ別に、使い方をイメージしながら見ていきましょう。
・快適な収納術
シューズクロークの収納方法を大きく分けて4つご紹介します。
収納量や使い勝手を考えて、ぴったりな収納タイプを考えてみましょう。
■ I字型
文字通り、壁に1面の収納棚を設置した収納タイプです。下駄箱と同様に、主に靴や傘などシンプルに収納できます。
■ II字型
I字型が2列平行に並んだタイプの収納棚です。玄関スペースとの壁を隔てて、設計することが多く、玄関スペースからの目隠し空間にもなります。ご家族の靴が多い場合やカバン、スーツケースなど荷物を置くスペースも取りやすくなります。
■ L字型
収納棚をL字型に配置したタイプです。収納用品がひと目で把握でき、靴や荷物が収納しやすく取り出しやすいメリットがあります。
■ U字型
U字型の収納スペースで、より収納力の高いシューズクロークを希望する人に人気の収納タイプです。
・機能的な動線
生活・家事動線を考えて、玄関における日常の移動をイメージしてみましょう。
■ウォークインタイプ
玄関脇にある物置部屋としてのスペースです。
ウォークインタイプのシューズクロークには、外出に必要なカバンや傘、コートなどの上着、お子様のベビーカーや三輪車など、外出用品を収納しておくと便利です。このタイプは、一旦入ってまた出るという動線をたどるため、日常的に使う靴は玄関に出しておくか、普段使う靴だけを入れておくコンパクトな下駄箱を別に設置する方法もあります。
■ウォークスルータイプ
収納スペースと通り抜け空間を兼ね備えたタイプです。
ウォークスルータイプのシューズクロークなら、靴や荷物を収納スペースに片付けながら、室内に入ることができるので動線がスムーズです。外出時もシューズクロークを通って、必要な荷物をまとめながら、玄関を出ることが可能です。
また、ご家族用の入り口と来客用の入り口を分けることができ、常に玄関はスッキリとキレイな状態を保つことにもつながります。
・おすすめのタイプは?
あなたは、どのタイプに惹かれましたか?
どの組み合わせがご家族にとって機能的か、いま一度総合的に見直してみましょう。
収納タイプは、収納力やデザイン、使いやすさ、将来荷物が増えることなどを考えて、ゆとりを持って確保しておくと安心です。
例えば、ブーツや長靴など種類の異なる靴が多かったり、アウトドアやDIY用品が多かったり、場所をとる荷物の収納を考えている場合は、収納力に優れたウォークインタイプがおすすめです。詰め込み過ぎて、物の管理ができなくなるなんてことがないように、見やすい収納を意識して設計するとよいでしょう。
そして、機能的な生活・家事動線を重視したいなら、ウォークスルータイプがおすすめです。
先ほど、紹介した通り片付けたものを探しに、あちこち移動する必要もなく、外出帰宅時のスムーズな動線が活用できるのは、収納+移動を兼ね備えたウォークスルータイプならではのメリットです。日常の作業手順をイメージして、取り出しや片付けがより快適な収納方法・並べ方を採用してみてください。
・ウォークスルータイプの注意点
ところで、ウォークスルータイプには1つ大きな注意点があります。
間取りの広さが同じ場合、人が移動するスペースが必要なウォークスルータイプのシューズクロークは、ウォークインタイプよりも確保できる収納スペースが少なくなることです。
ご家族が通るスペースを狭くすると使い勝手が悪くなってしまう可能性もあるので、収納力か便利な動線かどちらをより優先して設計すべきか、ご家族でよく検討する必要があります。
【ドアの設置について】
シューズクロークの出入り口に、ドアを設置するかオープンにしておくか、迷うところですよね?
来客時の目隠しにもなるドアのタイプには、一般的に開き戸と引き戸が採用されることが多いです。
これら2タイプには、どのような違いがあるでしょうか?
まず、開き戸は、配置によってドアの開閉に支障が出ることがないか玄関スペースを改めて確認しておくことが大切です。
また引き戸を選ぶ場合、扉を引き込む部分が不可欠なので、収納範囲の制限や工夫が必要だということを頭にいれておく必要があります。
ドアを設置するか否かを踏まえても、シューズクローク設計時にこのようなことを同時に考えておくことをおすすめします。
シューズクロークの施工実例
それでは、実際に採用されたシューズクロークの施工事例を参考にしていきましょう。
・実例① 使い勝手のよいI字型ウォークスルータイプ
セカンド玄関を兼ねたウォークスルータイプのシューズクロークです。
帰宅時に靴を脱いで、コートをかけてそのままの流れで室内に向かえる動線が活用されています。また、靴や衣類、お子様のおもちゃなど、それぞれの使い勝手に合わせた収納術を採用して、取り出しやすく片付けやすい収納方法が考えられています。
・実例② 玄関・シューズクローク・来客を分けた画期的な設計
日常的に使うご家族の玄関と収納部屋としてのシューズクローク、来客用の出入り口を完全に分離させた開放的な玄関です。
来客時には、完全にドアを閉めて収納を隠せるシューズクロークを設計したことで、生活感のないスッキリとおしゃれな雰囲気が魅力の玄関が完成しました。
・実例③ 美しさ重視!スッキリと清潔感のある玄関
ホワイトと優しい木目の統一感が美しい内装を邪魔しない清潔感のある玄関脇には、引き戸で目隠しできる便利なシューズクロークを設置しました。
隠したい物や大きな荷物が管理できるシューズクロークと普段使う靴や荷物を収納できるシューズボックスのダブル配置で、収納力と使い勝手のよさを導入しました。
シューズクロークをお勧めする理由
日常の生活や家事において収納と動線は、親密に関わっています。
もし、生活・家事動線に合わない収納配置であれば、その分荷物を探す・取りに行く・片付けるという移動が増えます。また、収納場所が動線上になければ、荷物の管理や整理整頓が後回しになりがちで、使いたい時にどこにあるのか分からない、効率が悪いという問題が起こってしまいます。
特に、ご家族が毎日出入りする玄関における、忙しい朝の外出時や夕方の帰宅時にストレートあるいは短い動線で、同時間に作業がこなせるということは暮らしやすさや生活・家事の質を上げる重要なポイントです。
ぜひ、ご家族のライフスタイルや将来のプランにも配慮して、収納力と機能的な動線をイメージして設計デザインしてみましょう。
まとめ
機能的で快適なシューズクロークを完成させるためには、ご家族のライフスタイルや家族構成によって必要な収納力や適切な配置をじっくりと検討する必要があります。現在の住まいの収納スペースや収納量などを参考に将来的な利便性も踏まえて、配置やサイズを考えてみてください。
そして、満足な家づくりを成功させるために、日常の生活や家事における移動範囲や行動を見直して、より理想的な動線を確保できるように玄関先のシューズクロークから対策してみましょう。また、シューズクローク内の暗さや臭いを防ぐために、窓や換気扇、照明器具の配置や導入にも気を配って、失敗や後悔のない快適な玄関収納環境を完成させましょう。
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