玄関ホールとシューズクローク│デザインと実例を紹介

シューズクローク

家の顔とも言える玄関ホールと、最近、設計の要望の必須になりつつある土間収納のシューズクローク。これらのスペースのつくり方で家の第一印象に大きく影響して、住む人の個性が色濃く反映されます。今回は、インテリアにもこだわりながら、実用的な玄関ホールとシューズクロークの設計のポイントや実例をご紹介してまいります。

玄関ホールをデザインする

玄関ホールのデザインは、住まいの個性を表現できるエリアです。広さや奥行きはもちろん、吹き抜けやデザイン階段などを一体にすることで開放的な空間を演出する、ニッチやアクセントウォールなどを配置して、家族はもちろん訪問者の心に残る印象の良いホールをデザインしてみます。

最初に考えたいことは、家のコンセプトに沿った空間やデザイン。外観やインテリアのコンセプトと玄関の印象がトータルコーディネートされていることがより印象的な玄関ホールに仕上がります。それぞれのデザインに照明や家具を組み合わせることで雰囲気を演出することもできます。

吹き抜け階段のある明るい玄関間取り

✓モダンスタイル

モダンスタイルといっても様々なスタイルに派生していきますが、共通するのはシンプルであること。伝統や格式にとらわれない素材やデザインで遊び心を演出できること。石やコンクリートなど無機質な雰囲気、やさしい木の質感を生かしたナチュラルテイストなど住む人の個性を最大限演出できるスタイルです。

✓スタンダード

住まいの個性を重視しない場合は、住む人や訪問者の好みが出ない、ある意味無難でオーソドックスなインテリアがおススメです。クロスや床材なども個性的が色や柄を採用せずに目にやさしい白を基調とした壁紙に中間色で個性を出さない床材の選択がおススメです。無難すぎるのが気になる場合は、ニッチやアクセントクロス、アクセントウォールを採用して、ワンポイントの演出で空間の変化を楽しむこともよいです。

✓トラディショナル

洋風住宅や日本の和などの伝統や格式をデザイン要素に取り入れるトラディショナル(伝統)を基調としたインテリアなら、伝統的なイメージを壊さないよう色使いや素材感には気を配りたいものです。アメリカンスタイルならレンガやタイルで重厚感を演出したり、南欧風なら無垢材の床や天井、R壁のやさしい雰囲気の演出、和の場合は石畳や竹のフェンスなど和の素材感をアクセントに採用することもおススメです。

空間を演出する玄関ホールの実例

玄関は家に入って初めて目にする場所になります。だからこそ、平面的な広さだけでなく、吹き抜けや階段を絡めて縦の空間を取り入れたり、インテリアカラーやアクセントの選択。光を取り込む演出など様々なアイデアの実例を紹介します。

ミニマムな玄関

玄関の広さはシューズクロークを合わせて約4.1帖を、それぞれ約2帖ずつに部屋を分けいる。玄関には収納を一切置かずに来客用のスリッパのみ家具を置いてシンプルな空間にシューズシューズクロークは家族の靴やその他の雑多なモノを置くスペースにしている。2WAYになるので動線もスムーズになるよう配慮している。玄関前には、大きな窓を配置して、景色を眺める、光を取り込むピクチャーウィンドウの役割を果たしているため、広さ以上の空間を感じることが出来る。

玄関のシューズクローク:ウォークスルータイプのスムーズな動線を実現しました

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玄関とリビングを一体空間に

玄関から一直線に伸びる三和土の玄関ホール。リビングとの間に壁やドアを設けていないため、玄関とリビングを一体空間した実例になる。玄関は、道路から直接見えないレイアウトのため、このレイアウトが可能になっている。来客時の応対にと設置したソファは、ご主人のくつろぎの場所になりました。玄関床は、三和土に墨モルタル仕上げ、ドライウォール壁と無垢材のフローリングで落ち着いた内装に仕上がっている。

自然素材と癒しの空間にこだわるおしゃれな平屋

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Rの仕切り壁、ニッチをアクセントに

玄関を開くと、正面にはRのピンクのアクセントクロスが印象的なニッチ、脇は同じくRの仕切り壁を作り、家族の靴やコートなどを収納するシューズクロークがある実例。玄関は3帖ですが、色使いやRで空間を優しく演出している。照明も星型のペンダントライトを配置して、アクセントに。こちらの実例シューズクロークは2WAY動線としているので、玄関収納を置かずにスッキリとした空間にしている。

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シューズクロークのデザインする

適切な収納計画を検討していく中で、シューズクロークを要望するお客様はほとんどといってよいくらい人気の空間です。玄関収納に入りきらない靴を置くだけでなく、バーベキューセットやゴルフバックなどアウトドア用品を収納したりレインコートや傘など様々な用途に活用できるシューズクロークのデザインには、必要な収納量の確保と使いやすさがポイントになります。

✓広さの確保

シしゅずクロークの特長は、玄関と同じく土間タイルや三和土など外から直接収納できるため、室内には入れたくないモノを入れるのに最適です。一方で何をどのくらい収納するかによって必要な広さが変わるため、部屋の広さではなく何をどのくらい収納する必要があるかを考えたうえで必要な広さを決めます。

✓造作棚の設置

土間空間をそのまま作るだけでなく、必要に応じた棚やパイプなどを計画しておくと収納量がアップするのでおすすめです。靴の場合は奥行きが30㎝、アウトドア用品はモノにより30㎝~45㎝の奥行きのある棚が使いやすくて無駄なく収納できます。重量のあるものは固定棚にすることがベストだが、基本的には可動棚にして隙間なく収納できるようにすることがポイントです。

✓仕切りの有無

シューズクロークを毎日活用する場合、入口ドアがあると開け閉めが面倒になりがち。一方でドアがなく開放的にした場合は来客時にシューズクロークの中が見えてしまうため、使い勝手か見え方を気にするかを想像しておくとよいです。仕切り壁がなく枠だけにして、枠の上からロールスクリーンなどで簡易的に目隠しすることも採用されることが多いアイデアです。

✓2WAY動線

2方向から出入りできる設計の間取りの2WAY動線。家族専用の玄関にすることでメインの玄関ホールにはモノを置かずにスッキリした空間を保つことで来客時の心配を解消する一方、通路を確保する分広さや収納量の確保が大切になってくるため優先順位を考えながら検討したい動線計画です。

シューズクロークの実例紹介

魅ぜるシューズクロークから、動線計画を考えたシューズクロークを採用した3つの実例をご紹介します。

ガレージからの動線にあるシューズクローク

ビルトインガレージのある本実例は、シューズクロークを通って玄関に入ることが出来る動線を確保している。玄関に行く前にコートや靴などを格納してから玄関に入るので、汚れた用具などを玄関に持ち込まなくてよいので便利。

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可動棚とパイプ+枕棚を設置

靴などの細かモノを収納するには最適な可動棚収納と、コートを掛けられるパイプ+枕棚を設置した実例。パイプ下は土間床まで空間が大きいので、ベビーカーや3輪車など比較的大きな用具を収納するのにも便利。

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玄関とキッチンを動線で結ぶシューズクローク

玄関とキッチンの動線上にシューズクロークを配置した実例。玄関からリビングに入るメイン動線とは別に、キッチンへ直接行けるサブ動線を確保することでシューズクロークとしての機能だけでなく土間床のパントリーとして使うことも出来るため、用途に合わせて収納できるので動線の良さを回遊性を兼ね備えた家事楽のシューズクロークになっている。

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玄関ホールとシューズクロークは、住まいの魅力と機能性を同時に高めるエリアです。最初の印象を決定するアプローチと、毎日の生活をスムーズにするシューズクロークの設計は、自分や家族のライフスタイルを反映させることでただの空間ではなく、心地よい入口と収納を実現するでしょう。当社のホームページにはこれ以外にも沢山の玄関ホールやシューズクロークを紹介している実例紹のページがありますので、ぜひ家づくりの参考にしてほしい。

 

>実例紹介のページ

 

 

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監修者情報

吉田基生

吉田基生二級建築士 宅地建物取引士 測量士捕

卒業後に某ハウスメーカーに入社。住宅営業、住宅FC部門のOFCを経験する。1999年に地元の不二建設に入社。営業、設計担当としてお客様の家づくりに携わる一方、企画住宅の開発やホームページの管理運営、宣伝広告などの業務を行う企画開発部の部門をつとめる。