建築化照明とは?種類や明るさの特徴を解説|手法の違いとおしゃれな空間実例
高級感のあるモダンリビングや上質なリゾートライクの寝室で見かける、ふんわりとした光が空間を彩る「建築化照明」の手法をご存じでしょう?
装飾としてではなく建築部材として構成された照明設備を「建築化照明」と言います。
光源そのものが表に出ないデザインなので、天井や壁が光を放つような幻想的な雰囲気がおしゃれな空間をつくり出します。
今回は、そんな「建築化照明」の種類や明るさをはじめ、新築注文住宅に採用する魅力と注意ポイントをご紹介します。
真似したくなるセンスのいい「建築化照明」のある空間実例も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 建築化照明とは?種類や明るさの特徴を知ることができます。
- 建築化照明を注文住宅に取り入れる魅力と注意ポイントを解説します。
- 失敗のない導入方法のコツとおしゃれな空間実例を参考にしてみましょう。
建築化照明とは?
建築化照明について、基本的な情報をまとめて見てみましょう。
建築化照明とは
建築化照明は、建築物に一体化させるカタチで取り付ける照明のことを言います。
分かりやすく言い換えると、照明器具を天井や壁、床などに組み込むことで、照明器具そのものは見えない状態でも光が照らし出される、という照明インテリアデザインです。
ちなみに、建築化照明と対立するものとしては、建物完成後に設置するシーリングライトやペンダントライトなどの「器具照明」があります。
明るさの特徴
建築化照明は、「光源そのものが見えない」設置スタイルにより、柔らかく心地いい光が生み出されるため、その空間が広く穏やかに見える効果があります。
高級感のある住まいや洗練された上質な空間をつくり出すのに建築化照明はもってこいです。
代表的な手法と種類
まず、建築化照明の手法として、以下3つのタイプを押さえておきましょう。
①建築物の内部に照明器具や光源を組み込む
②建築物の内部に照明器具や光源を埋め込む
③建築物の表面に反射光によって照射する
建築化照明の見え方には「間接照明手法」と「直接照明手法」の手法による違いがあり、それぞれ以下のような方法が取られます。
・「間接照明手法」:照明器具や光源が組み込まれて見えない①の状態で、反射光によって照射する方法
・「直接照明手法」:照明器具や光源が組み込まれり、埋め込まれたりする①あるいは②の状態で、光源の直接光によって照射する方法
次に、建築化照明の代表的な種類を「間接照明手法」と「直接照明手法」に分類して見てみましょう。
「間接照明手法」
・コーブ照明: 天井や壁のすき間から、天井全体を間接的に照らすことで、天井を高く見せる効果がある。
・バランス照明: 天井と壁の両方に向けて光を反射させる間接照明で、奥行きや高さ、広さの演出に効果がある。
・コーニス照明: 壁を照らし、その反射光を広げるスタイルの間接照明で、テレビの背面・ベッドのヘッド裏、階段・玄関の収納下などに用いられる。
・コファー照明: 折り上げ天井に「コーブ照明」と同じ効果をつける方法。
「直接照明手法」
・バーチカル照明: 壁面に光を当てることで、壁が照らされ、奥行きのある空間が演出できる。
これらの照明パターンは、天井・壁・階段・ニッチ・洗面ミラー・収納下など使用する場所によって応用を効かせることで、さらに演出方法を増やすことが可能です。
注文住宅に建築化照明を取り入れるメリット
注文住宅に、建築化照明を採用するメリットを挙げてみましょう。
光源の見えない優しい明かり
建築化照明の明かりの特徴でもご紹介した通り、建築化照明(間接照明)は光源そのものが隠れることで、ふんわりと優しい光が空間に広がり、心地いい雰囲気を漂わせる効果が魅力的です。
壁や天井、床のデザインや素材感が楽しめる
ニッチのある壁やダイナミックな勾配天井、無垢材の床と建築化照明を組み合わせることで、デザインや素材の高級感と陰影が楽しめるのもおしゃれです。
リラックス効果と開放感が高まる
なんと言っても、建築化照明の最大のメリットは、ホテルのような上質感やリゾートライクで神秘的な空間に仕上がることによる癒し効果です。
また、間接照明でドラマチックに演出される開放感も魅力です。
建築化照明のデメリットと失敗しない方法
続いて、建築化照明のデメリットと対策方法も押さえておきましょう。
手元を照らすための照明が必要
建築化照明は、壁や天井を照らして空間を間接的に明るくする手法なので、書き物や読書、細かな作業をする際には、別に手元を照らす照明が必要になります。
また、採用したい間接照明が、どの程度の明るさなのか事前に把握しておくために、モデルハウスやショールームでより実際に近い体験をしてみるのもおすすめです。
建築設計・加工費用がかかる
建築化照明は、建設後設置タイプのスタンドライトやテーブルライトと違い、壁や天井に設置するタイプの間接照明なので、どうしても設計や工事にかかる費用が増えてしまいます。
入居後に照明器具を購入する予定がある場合や間接照明をご検討中の場合は、仕上がりとコストのバランスをよく考えた上で、どちらがより理想的か選んでみてください。
光の見え方・光源の隠し方が難しい
光の反射や広がりの応用を効かせて、明かりの見え方を計算したり、光源をうまく隠したりするのが難しい点が建築化照明のデメリットです。
センスのいい非日常の高級感や特別感を手に入れるためには、建築化照明の施工経験が豊富な建築会社を複数社の中から選ぶのが成功へのカギです。
【実例】建築化照明のあるおしゃれな住まい
>施工事例:開放的なリビングにオシャレな空間、妥協せずに夢を叶えた平屋の家
最後に、建築化照明のあるおしゃれな注文住宅の実例をご覧になってみてください。
高級感のある玄関&ビルトインガレージ
ガラス張りの壁からビルトインガレージ内の愛車が眺められる、広くておしゃれなモダン玄関の実例。
「コファー照明」の明かりが映るビルトインガレージのガラス壁が、ショールームのようなデザインを楽しませてくれます。
造作TVボードがラグジュアリーに
造作TVボードを照らす「コーニス照明」はラグジュアリーなリビングには欠かせないデザイン。
建築化照明の光で映える造作素材にもこだわってみるのがおすすめです。
眩しくない落ち着く寝室デザイン
上品で落ち着いた雰囲気の寝室をつくるなら「コーブ照明」とデザイン壁の組み合わせがおしゃれです。
柔らかくてあたたかい光が、寝室にぴったりの居心地を演出してくれます。
雰囲気のある「玄関×シューズクローク」
暗くなりがちな玄関や玄関収納に建築化照明を取り入れるのもおすすめです。
玄関から廊下までの壁や空間を上品に照らす間接照明が、洗練された広さのある空間を演出しています。
まとめ│こだわりの上質な住まいを手に入れる
空間をただ明るくするだけではない、建築化照明の明かりの特徴や手法、種類について詳しくご紹介してきました。
建築化照明は、注文住宅のインテリアをより上品にまたドラマチックに仕上げるのに効果的な手法ですので、気になる施工コストや他の照明器具との兼ね合いなど、じっくりと検討した上でバランスよく採用するのがおすすめです。
年々注目度が増している建築化照明がつくり出すムーディーでラグジュアリーな空間をぜひ、オリジナリティあふれる注文住宅のマイホームで楽しんでみてはいかがでしょうか。
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