2021.2.2 / 最終更新日 : 2024.7.13 fuji-solar デザイン

キッチンパントリーのある暮らし｜茨城で回遊性の高い家づくり

キッチンの収納力と利便性を助けるキッチンパントリー。

展示場のモデルハウスや海外のおしゃれなキッチンで目にしたことはないでしょうか？

近年では、システムキッチンのカップボード（食器棚）だけではなく、デザイン性の高いキッチン＋パントリーをつくることで、見た目も機能性も満足なキッチンスペースを叶える設計が人気です。

食品収納庫や家事室の役割を持つキッチン脇の空間があれば、キッチンを常にキレイな状態に保つことができ、調理や作業の効率も高まります。また、災害時や緊急時のためのストックを管理しておく場所としても活用できます。

今回は、そんなキッチンパントリーがある暮らしの魅力と家事楽動線を考えた回遊性のある設計について解説します。

施工実例も紹介していますので、ぜひ快適な家づくりの参考にしてみてください。

キッチンパントリーとは？

キッチンパントリーとは、保存のきく食品や調味料、調理器具、キッチン用品のストックなどを保管できるスペースのことを言います。

シューズクロークやファミリークローゼットのように、ご家族の人数やライフスタイルによってサイズや設計タイプを調整することで、収納力だけでなく使い勝手もよくなるので、家事効率を高めたいご家族からの支持を集める、おすすめのキッチン空間です。

一口にパントリーと言っても、キッチンスペース内またはキッチンスペース横に確保した壁面収納タイプから、ある程度広いスペースを確保した収納部屋タイプ、収納部屋を通り抜けられる「ウォークスルータイプ」までさまざまです。

収納を隠して生活感のないおしゃれなキッチンにしたい場合や開放感と家事動線を優先するアイランドキッチンを採用したい場合など、キッチンパントリーのような収納スペースを別に設けることで、主なキッチン空間をスッキリと魅せる効果も得られるのです。

それでは、詳しくキッチンパントリーのメリットとデメリット、改善ポイントをご紹介していきましょう。

・メリット

キッチンパントリーのメリットは、何よりもまず収納力が上がるという点です。

収納場所が増える分、ゆとりを持って整理することができるので、普段使わない食器や調理グッズ、かさばる調理家電などもスッキリと見やすく収納しておくことが可能です。

見やすく陳列できるスペースをつくれば、忙しい家事の時間帯に目的の物を探したり、片付けに困ったりすることなくスムーズに作業を進められます。

【キッチンパントリーに収納したいもの】

◇乾物やレトルトなどの常温保存がきく食料品

◇米や調味料など持ち運びが大変なストック

◇お子様のおやつ

◇大きな鍋やフライパンなどの調理器具

◇ホームベーカリーやホットプレート、ミキサーなどの調理家電

◇キッチンペーパーやゴミ袋などのキッチン用品

他にも、家事で必要なものをまとめて収納しておくことで、買い物前の在庫整理や買い物から帰った後の片付けにも便利で、ストックの管理や荷物の持ち運びが楽になるメリットもお得なポイントです。

・デメリットと改善ポイント

収納スペースが魅力のパントリーですが、一方でキッチンス＋パントリーの広いキッチン空間が必要になるため、他の間取りとの兼ね合いが難点となる場合があります。

理想とするストック量を収納するだけのスペースを確保しなければならないので、家全体の間取りや動線、各部屋のサイズ調整が不可欠になります。また、快適な衛生環境を保つための換気や照明などの設置も考えておく必要があります。

【改善ポイント】

「間取り問題」に対する解決策として、他の部屋やスペースに影響が出ないように、また満足のいくパントリー空間を完成させるために、通り抜け可能なウォークスルータイプのパントリーを採用する方法があります。

例えば、キッチン＋パントリーと洗面・ランドリールームがつながる間取り設計にすることで、家事動線を短く設定することができます。さらに、中間スペースとなるパントリーは、キッチン用品と洗面・ランドリー用品をまとめて収納できる場所として活用するのもおすすめです。

動線をつなげることで収納をまとめることができ、その結果、効率的な間取りづくりが可能になります。

【機能性の高いパントリーをつくるポイント】

①収納したいものの種類や量を把握する。

②収納したい配置や動線を決める。

③自由に寸法やレイアウトを変更できるように可動式の棚を採用する。

④ちょっとした用事が済ませられるように作業台やコンセントを配置しておく。

キッチンパントリーのある家の実例を見る

キッチンパントリーのある暮らし

収納と家事のしやすさをテーマに機能的なキッチンパントリーを設計してみましょう。

・家事動線と回遊性

「名もなき家事」と呼ばれる掃除や洗濯、料理について回る細やかな作業の数々。

ストックや物の管理がしやすいパントリーを設置して、ご家族の誰もが在庫を把握、使える状態にしておけば、家事の負担が少しでも減るかもしれません。

また、ストックの補充や食事の準備、必要な家事道具の取り出し・片付けなどが目的の場所や家事の動線上にあれば、無駄に家の中をあちこち回る必要がなくなりますよね？

せっかく特別なパントリーを設けるのであれば、キッチン空間だけの使い勝手や収納力を考えるではなく、パントリーを経由する家事動線の回遊性を考慮した間取りづくりを成功させましょう。

玄関⇒パントリー⇒キッチン

キッチン⇒パントリー⇒ランドリールーム

のようなつながりや回遊性を持たせることで、何度も行き来する必要がなく一連の流れで作業ができるのでより「家事楽」に近づけます。

・収納力

よくまとめ買いをするご家庭や家族が多くて在庫管理が難しい、生活感の出ないおしゃれなキッチンにしたいご家族にもってこいのキッチンパントリー。

設計次第で、ゆとりある収納力を発揮させてくれます。それぞれの使い勝手や使う人の高さに合わせて収納することをおすすめします。

せっかくつくったパントリー空間が無駄になってしまわないように、ご家族に合ったサイズ、収納タイプ選びが重要です。

パントリーとキッチンとの便利な動線を活かして、パントリーに収納以外のちょっとした作業台をつくることで、レシピを考えたり、料理の合間にお子様の勉強を見たりするのに活用できるかもしれません。

キッチンパントリーのある家の実例を見る

キッチンパントリーの機能的な間取り実例

それでは、実際に回遊性を活かしたパントリーの実例を見ていきましょう。

・実例①　勝手口から重たい荷物も楽々運べるパントリー＋キッチン

買い物の荷物を駐車場⇒勝手口⇒パントリーやキッチンに運び込める便利な動線設計です。

米や調味料など、重たい荷物の持ち運びには、屋外からの移動も考えた短い動線づくりがとても助かります。

・実例②　背面パントリーでスッキリきれいなキッチン

背面タイプのキッチンパントリーです。

来客時の目隠しにもなり、調理しながらでもすぐに取り出せる距離が便利な収納設計です。

・実例⑤　横並びパントリーで直線移動キッチン

キッチンに並列する型で配置した横並びタイプのキッチンパントリーです。

一直線に移動できる快適さが家事の効率を高めてくれます。インパクトのあるおしゃれなカーテンを取り付けて、さりげない収納への目隠し効果も発揮させています。

・実例④　玄関～パントリー～キッチンの家事楽動線

玄関とキッチンの間に土間床のパントリーを設けた例

玄関とキッチンの間に設けたパントリーなら、買い物した食材やストック材などをすぐに収納できるためとっても便利。

ホールやリビングを通らないため、大きな荷物があるときも動線が短くなるので、家事楽にもつながります。

また、可動式の棚を付けることで、その時に必要なサイズに合わせて変更できるので便利です。

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まとめ

近年、収納力のメリットだけでなく、家事動線の効率を考えてキッチンパントリーを導入するご家庭が増えています。

しかし、土地の広さや総合的な間取りへの考慮や調整が必要なため、住み始めてからの失敗・後悔のないサイズ、タイプ選びが不可欠なポイントとなります。一般的なハウスメーカーや工務店が設定した標準仕様のパントリーではなく、ご家族の希望やライフスタイルに合わせて設計することが大切です。

また、主要な家事における動線や回遊性を考えた間取りづくりをすることで、移動距離や時間の短縮につながるパントリー空間が完成します。

ぜひ「家事楽」に役立つキッチンパントリーづくりを目指してみてください。

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