新築するなら平屋or二階建てどっち?~特徴、費用、税金の違いを解説

平屋と二階建てを建てる際にどちらが住みやすさ、費用、税金などが有利なのかなど違いを分かりやすく解説します近年、一戸建ての家を新築するなら平屋にしたい、という方が増えています。一方で、平屋は贅沢、割高だと言われることもあり、平屋と二階建てを比較すると実際はどうなのでしょうか?どちらもそれぞれの魅力がありますので、家づくりのはじめから決める必要はありません。平屋と二階建ての両方をプランニングしながら具体的に検討していくという方法もあるのです。そこで今回は、まずは平屋と二階建てのそれぞれの特徴、メリット・デメリット、費用や税金の違いを解説します。ぜひ参考にしてくださいね。

 

 

平屋の新築着工件数

平屋の新築着工件数が増加している状況を解説:新築着工件数の2割に届く勢いがあります近年、デザイン性の高い平屋によって平屋のイメージが大きく変わり、平屋ブームとも言える現象が起きています。

実際に、国土交通省調査によると、2014年度に2,567件だった平屋の新築着工件数が、2019年には4,417件にまで増加しており、全体の17%の割合を占めるまでになっています。(出典:国土交通省「建築着工統計調査」より)

では、まず平屋と二階建て住宅の、それぞれの特徴について比較してみましょう。

 

平屋の特徴

平屋のシンプルな動線がわかる事例

平屋のメリット

メリット①動線がシンプルで、家事が楽になる

平屋の暮らしで日々実感するのは、生活や家事がスムーズになることです。特に掃除、洗濯のしやすさは、多くの施主様のご意見です。水回りを1か所に集め、洗濯物を持って階段を上り下りすることもなくなります。家事動線がコンパクトになるうえに、それに伴って、2階トイレなどの水回りの掃除や階段の隅の掃除機かけも必要なくなります。

 

メリット②安心・安全なバリアフリー空間にしやすい

ワンフロアの平屋は子育て中の家族や年齢を重ねて筋力の衰えてきたお年寄りにも階段がない平屋は安全で暮らしやすいバリアフリーの空間にしやすくなります。世代を超えて支持される平屋の暮らしは、永く暮らしやすさにもあります。

 

メリット③子育てもしやすくコミュニケーションがとりやすい

平屋の暮らしは、ワンフロアでの暮らしなのでコミュニケーションがとりやすい安心感があります。2階建ての場合は、リビング階段にしてコミュニケーションをとりやすくする工夫が必要となりますが、子育て世代からもシニア世代からも支持される理由の1つは、家族の存在を感じやすく、同じ空間を共有している感覚が持てる点にもあります。

 

メリット④構造的に安定感がある

平屋は上層階がないため地震や風に強い構造です。構造的に安定しやすさがあります。

 

メリット⑤階段スペースが有効活用できる

平屋は上層階への階段がありませんので、2階建て、3階建てなどの多層階のある家と比較して、1フロアあたり2畳~2.5畳分(約1~2坪)の非居住空間を有効活用しやすくなります。2階建てと比較した場合、4~5坪ほどの空間を有効活用できることになり、30坪程の家の場合、平屋のほうが全体の10%程度の余裕がある間取りにしやすいと言えます。

 

メリット⑥自然に近い空間づくりがしやすい

平屋は、住宅と環境の一体感をもって室内と屋外をゆるやかにつなぐテラス、土間、ウッドデッキなどの開放的な空間づくりがしやすいのがメリットの1つです。アフターコロナの家づくりでも、このような視点での住まいと環境の関係を活かした住まいづくりが重要となってきました。このような観点からも平屋の佇まいは、自然と調和する存在感そのものが魅力と言えます。

 

メリット⑥メンテナンスもしやすい

住宅を新築した後の外壁、屋根、住宅設備などのメンテナンスがしやすさも魅力です。日常的な雨どいの落ち葉の掃除、軒裏の蜘蛛の巣などの手入れもしやすく、外回りのメンテナンスも気軽にできます。

 

平屋を建てる時の留意点

平屋の吹き抜けのある開放的な空間の実例平屋を建てる際は、以下のようなデメリットにも留意してプランニングする必要があります。

 

周囲の環境の影響を受けやすい

平屋は周囲の環境からの影響を受けやすいため、2階建てを計画する場合よりも、同様の床面積を確保するなら広めの土地を探す必要があります。近隣の住宅や立地環境を考慮して、周囲の住宅の高さや視線を考慮して、快適な暮らしがしやすい場所に余裕をもった敷地面積を確保したいところです。注文住宅の家づくりは、その土地にあった家づくりが基本ですので、注文住宅を建てる工務店でも土地探しの相談にのってもらえることも多いので、平屋を検討されている方は、まず工務店に相談してみるとよいでしょう。

 

防災・防犯への備えもしっかりと

平屋は防災・防犯などの対策をしっかりと検討しておくことが望ましいと言えます。平屋は地震や風にも強く、水平避難がしやすい一方、洪水や高潮時などの垂直避難はしにくいため、自治体のハザードマップ※を参考に、立地選定からはじまり、その土地に合った家づくりを検討する必要があります。防犯対策もセンサーライトや防犯砂利などで敷地内への侵入を防いだり、窓やサッシなどの対策も重要です。

※令和2年8月28日より、不動産取引時にハザードマップで物件所在地の説明が義務付けされました

 

平屋の中央部に光と風が通りを考慮する

3LDK以上の部屋数になると、壁面が増えるため、風通しや日当たりも考慮した設計が重要です。敷地面積に余裕があれば中庭、余裕がない場合は天窓などの配置も検討するとよいでしょう。

 

二階建てと比較して基礎工事などの一部の施工費用は増える

平屋で2階建て住宅と同様の床面積を確保しようと考えた場合、平屋は水平に広がる空間になるので基礎や屋根の面積が広くなり、面積に比例する基礎工事や屋根などの施工費用は増えることになります。

 

 

二階建ての特徴

続いて二階建ての特徴をみてみましょう。

 

二階建てのメリット

メリット①土地が狭くても希望する部屋数や広さを確保しやすい

同じ敷地面積であれば、二階建ては垂直方向に空間を利用できますので、平屋より延べ床面積を確保しやすいのが特徴です。4LDKの間取りにする場合は、2階建てなら敷地面積が30坪程度~でも実現可能です。予め家を建てる土地が決まっている場合、敷地面積や周辺環境の影響度合いに応じて二階建てを選択すると敷地面積を有効活用できます。

メリット②プライバシーを確保しやすい

二階建ては、上下方向に階段を隔てて空間を分けやすいため、プライバシーを確保しやすくなります。二世帯住宅で分離型を採用する際には、2階を子世帯、1階を親世帯にするなどの生活空間をわけやすくなります。

メリット③垂直避難がしやすい

いざという時に、平屋は水平方向の避難はしやすいのですが、洪水などの際の垂直避難は二階建てのほうがしやすくなります。水害が想定されるエリアなどは自治体のハザードマップなどを参考に、家づくりのプランニングをすることをおすすめします。

メリット④固定資産税が平屋より抑えやすい

同じ床面積、仕様も同様の平屋を比較すると、二階建てのほうが基礎や屋根面積が少なくてすみますので若干固定資産税がおさえやすくなります。土地の面積は平屋と二階建てで単純比較はできませんが、建物の敷地面積のみで比較すると平屋のほうが広くなりますので、地価が高めのエリアの場合、二階建てのほうが固定資産税は抑えやすくなります。

 

二階建てを建てる時の留意点

守谷モデルハウスバリアフリーにはできない

二階建ては、二階建て部分はバリアフリーにはできないため、車いすなどの生活を想定する場合は、1階での生活がしやすい間取りを想定するか、住宅用エレベータを設置するなどの改築が必要です。

 

隣家との距離が近い場合は窓の位置などに配慮する

住宅街などでは近隣住宅や店舗の窓の位置を考慮して間取りや窓の配置を検討する必要があります。

 

 

平屋と二階建てを決めるポイントは?

■土地の広さと環境

注文住宅を建てる土地が決まっている場合は、その土地の立地条件、周辺環境に応じて、平屋が適しているか、2階建て、3階建て住宅が適しているか、概ね決まってきます。

・平屋は、2階建てと同様の床面積にするには広い敷地面積が必要

・二階建ては、限られた敷地面積でも、二階建て、三階建てなどの垂直方向に土地の有効活用がしやすい

と言えますが、その土地の個性を生かした家づくりは設計次第という面もあります。

土地探しから必要な場合も、その地域での家づくりの実績の多い工務店に相談してみるとよいでしょう。

 

■予算

一般的に平屋は、2階建て住宅よりも割高とも言われます。土地代、基礎や屋根の工事費などがかかることが主な理由です。一方で、2階建ても、2階トイレや階段まわりのスペースの確保、メンテナンスの足場代なども必要になるため、一概に平屋と2階建てで予算の比較はできません。

・平屋は、2階建て同様の床面積を確保しようとした場合、土地代、基礎・屋根工事などの費用がかかり、坪単価では割高になります。

・2階建てで、平屋と同様に床面積を確保するなら、坪単価は割安位になりますが、総工費は2階建てのほうが膨らみやすくなります。

予算は、ハウスメーカー、工務店などによっても異なります。2階建てが得意な全国規模のハウスメーカー(2階建ての建材を大量に仕入れられるためコストが下がる)や、平屋が得意な地域の工務店(土地探しから相談に乗ってくれて平屋のプランニングノウハウがある)などによっても、費用や間取りのプランニングも大きく変わってきます。平屋か二階建てか迷ったら、地域で住宅会社に両方のプランを検討していることを相談してみるとよいでしょう。

 

■税金

住宅を取得した際に必要な税金

住宅を取得した際には、4種の税金がかかります。平屋も二階建ても同様です。

・消費税 物件購入時にかかる税金

・印紙税 売買・工事契約書に貼付する印紙代

・登録免許税 不動産登記の際にかかる税

・不動産取得税 土地・建物を取得したときにかかる税金

 

住宅取得後に毎年課税される税金

・固定資産税 毎年1月1日時点で土地や建物を所有していると課税される税金

固定資産税評価額(課税標準額)に基づき毎年不動産を所有していると課税されますが、平屋と二階建てでは評価が若干異なります。

平屋は、延べ床面積が同じで使用が同様だとすると、2階建てと比較すると平屋のほうが固定資産税がやや高めになる傾向があります。同様の仕様であれば、屋根や外壁面積が広くなると家屋の資材が多いと査定されて資産価値が高いとされるためですが、実際にはそれほど大きな差にはなりません。また、土地の広さによっても固定資産税は変動しますので、木造でシンプルな構造にして土地の価格の低い場所で平屋を建てれば、固定資産税を抑えやすくなります

 

■家族構成とライフスタイル

家の広さや間取りを考えるうえで重要なのは、家族構成やライフスタイルに応じたプランニングです。注文住宅の家づくりには、ご家族の数だけ最適なスタイルがあります。アフターコロナの時代の理想の家づくりに向けて、家族構成やライフスタイルの変化を見据えて検討していきましょう。

・平屋は家族のコミュニケーションがとりやすく、子育て世代、シニア世代からの支持されるフラットでバリアフリーな空間づくりがしやすいため、永く暮らしやすい家づくりができます。

・二階建ては、2世帯住宅の場合、1階と2階でそれぞれの世帯の生活スペースを分ければ、プライバシーを確保しやすくなります。

 

■生活動線と家事動線

最後に、家族が暮らしやすい生活動線と、日々の家事動線について比較してみましょう。

・平屋はワンフロアに水回りが集約できるため、シンプルな動線となり、家事も楽になり、家族も暮らしやすい生活動線が設計できます。

・二階建ては年齢を重ねてからの洗濯等の家事での階段の昇り降りは足腰に負担がかかります。

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