茨城の二世帯住宅で快適に暮らす【間取り図付】完全分離型と共用型のメリット・デメリットは?
今、茨城で二世帯住宅が再び注目を集めています。実家の建て替え、共働き子育て、療養介護などの事情にあわせて家族の数だけ最適な形があります。二世帯住宅には、同居型、一部共有型、完全分離型(独立型)などのタイプがあります。そこで今回は、快適で絆が深まる二世帯住宅のタイプ別のメリット・デメリットや、35坪、40坪、50坪、60坪の「間取り図」をもとに二世帯住宅の家づくりのポイントをチェックしていきましょう。茨城のモデルハウス情報もありますでの、ぜひ家づくりの参考にしてくださいね。
二世帯住宅のタイプと間取り
二世帯住宅は、3つのタイプの間取りがあります。
①完全分離型(独立型)
・玄関、水回り(キッチン、浴室、トイレなど)、リビングなどが、それぞれ2つ以上ある二世帯住宅
②一部共有型(玄関共有型、水回り共有型など)
・完全分離型と完全同居型の中間的なタイプ
・玄関のみ共有して水回りが別々の場合、玄関と水回りを共有して他の部屋は別々の場合など一部を共有する二世帯住宅
③完全同居型
・玄関、水回り、リビングなどの居住スペース全てを共有して、寝室などのプライベートルームのみ分ける場合
日本の場合、二世帯住宅は、完全同居型の一軒家が主流でしたが、現在は完全分離型、一部共有型が主流になっています。それぞれのご家庭のご希望によって、最適な間取りが変わりますので、ここからは二世帯住宅の完全分離型と一部共有型の特徴・メリット・デメリットを確認していきましょう。
完全分離型(独立型)の特徴とメリット・デメリット
完全分離型は、独立型とも言います。親世帯と子世帯が、一つ屋根の下で暮らしながらも、近すぎず、遠すぎず、ほどよい距離感で暮らせる二世帯住宅です。玄関から水回りまで完全に分離した間取りです。玄関が2つ、水回りも2つ(キッチン、浴室、トイレなども別)になります。
二世帯住宅にお住いの方を対象とした調査では、親世帯・子世帯ともに「同居がうまくいっている」と回答した方のうち7割以上が完全分離型の二世帯住宅にお住まいです。二世帯住宅で満足度の高い暮らしを実現するには、できるだけお互いの生活に干渉しないで済む、ちょうどいい距離感を保てる間取りを考えることが重要だと言えそうです。
完全分離型のメリットとデメリットは以下の通りです。
<完全分離型のメリット>
- プライバシーが確保しやすい
- 様々な税制優遇がある
- 将来、賃貸住宅として利用もできる
完全分離型のメリットは、お互いにプライバシーが確保しやすいのが最大のメリットです。子世帯、親世帯ともに、生活のリズムが異なったり、共有スペースが多いと、例えば使いたいときにキッチンやトイレなどが使えない、といったことがお互いにストレスになります。様々な調査結果からも、お互いの生活に干渉しすぎない適度な距離感を親世帯も望んでいることも多いため、完全分離型を選ぶ方が増えているのも実際です。
税制優遇制度について補足すると、
・相続税(小規模宅地等の特例):一定面積(居住用330㎡、事業用400㎡の合計で730㎡)まで評価額80%軽減
・固定資産税:1世帯あたり120㎡まで(2世帯で240㎡まで)×3年分×1/2に減額
※長期優良住宅の場合、5年分
・不動産取得税:50㎡以上の家屋を新築した場合、1世帯あたり1,200万円(2世帯で2,400万円)を控除
※長期優良住宅の場合、1,300万円(2世帯で2,600万円)
などがあります。
また、完全分離型にして区分登記をすると、住宅ローン控除も親世帯、子世帯それぞれで利用できるため、単独登記に比べると節税効果が高まります。
なお、自治体により独自の減税制度がある場合もあります。二世帯住宅の定義が自治体によって異なる場合もありますので、あらかじめ自治体に確認しておくことをおすすめします。
ちなみに、水回りが完全に分離している住宅ですので、将来のことも考えると、賃貸物件として入居者の募集がしやすく、また、住み替えの際にも二世帯住宅のなかでも完全分離型のニーズが比較的高いのでいざとなれば売却もしやすいというメリットもあります。
<完全分離型のデメリット>
- 建築費が共有・同居型よりも高め
- 居住スペースを広めに確保する必要がある
- 共有スペースが少ないためコミュニケーションの頻度を意識する
建築費が共有型よりも高めになるのは、玄関、水回りなどが2つ以上必要になるためです。また、2世帯分の坪数を確保する必要があるので、建築費用・土地代が必要になります。
前述の調査結果によると、満足度が高い二世帯住宅のコミュニケーション頻度は、たとえば、誕生日やイベントを共有して、それ以外は基本的にはそれぞれのペースを尊重して暮らすのが満足度が高いスタイルという結果も出ています。二世帯住宅での家づくりを検討する際には、あらかじめ、どのようなコミュニケーションがお互いにとってちょうどいい距離感なのかを相談しておくことをおすすめします。
一部共有型と同居型の特徴とメリット・デメリット
なお、先ほど述べたように、一部共有型の二世帯住宅には、玄関共有型と水回り共有型があります。いずれも、設備などを共有するため、建築費が抑えやすくなります。また、コミュニケーションもとりやすく、二世代、三世代が暮らす家族の一体感が得やすいのがメリットです。
一方で、キッチンなどはお互いが使いたいときに使えなかったり、生活音などが気になることもあるのがデメリットです。後々までお互いが快適に暮らせるように、どこまでを共用にするか、どのような間取りであればスムーズに暮らせるのかを十分配慮して検討されることをおすすめします。
同居型の場合は、プライベートルーム以外は共有なので、一般の一戸建て住宅に近い仕様となるため、建築費は一般住宅とそれほど変わりがなく、おさえやすくなるのがメリットです。なお、プライバシーの確保が難しいこと、光熱費を別々に管理することなどがしにくいなど、デメリットを十分考慮したうえで、それぞれの世帯が暮らしやすい間取りを考える必要があります。いずれの場合も防音性や生活動線の工夫が重要となります。
完全分離型は左右分離?上下分離がいい?
では、ここからは現在主流となった完全分離型の二世帯住宅の間取りの考え方について具体的にみていきましょう。
たとえば2階建て以上の二世帯住宅の場合は、同じ建物内の壁を境界にして左右で世帯を分ける左右分離(縦割り)。あるいは1階が親世帯、2階が子世帯という階で居住スペースを分ける上下分離(横割り)があります。
左右分離のメリット・デメリット
縦割りのメリットは、それぞれの世帯でプライベート空間を確保しやすい点です。また、親世帯・子世帯ともに庭が持てますので、庭を共有スペースにして、子供が自由に行き来することができます。上下階で生活音も気にせずに暮らしやすいのもメリットです。また、将来的に賃貸にする場合なども入居者募集がしやすい点ももメリットの1つです。
一方で、敷地面積が狭い場合、部屋が狭い間取りになりがちな点があるのがデメリットです。また、特に意識してコミュニケーションをとらないとお互いの状況がわかりにくい間取りになるという面もあります。これらのデメリットは、庭を共有スペースとして広めに確保したり、1階に内側から出入りできる扉を設けるなどの工夫をするということで解消することも可能です。
上下分離のメリット・デメリット
一方、上下分離りのメリットは、リビングなどの居住スペースが広めに確保できる点です。一方で、デメリットは、2階の水回りの音や子供が走り回る音が、1階の親世帯に影響する可能性があることです。生活時間に大きなずれがある場合は注意が必要です。対策としては、水回りの位置を1階と2階で同じ位置に設置すること、上下で防音対策を強化するなどの工夫が必要です。
なお、親世帯が介護が必要になった場合は、夜中でも階段の上り下りをせずにそれぞれの部屋の行き来ができる左右分離型の内部に出入り口を付ける間取りが便利です。
平屋の二世帯住宅という選択肢
なお、敷地面積が確保しやすい場合は、平屋の二世帯住宅という選択肢もあります。平屋の二世帯住宅なら、フラットなバリアフリーな空間づくりも可能で、ワンフロアで落ち着いた暮らしが実現できます。また、L字型、コの字型、Hの字型などの間取りにすれば別棟のように分離した間取りが可能です。中庭を配置したり、窓の位置を工夫するなどしてプライバシーに配慮した間取りにすれば快適に暮らすことができます。
二世帯住宅の費用価格の相場は?
では実際に建築費はそれぞれのタイプでどの程度変わってくるのか、価格の相場を見てみましょう。
リクルート住まいカンパニーの「注文住宅動向・トレンド調査」によれば、二世帯住宅の平均建築費は、以下の価格帯が相場となります。
■二世帯住宅の平均建築費
共有型(完全同居型) 3,200万円
共有型(一部共用型) 3,695万円
完全分離型(独立型) 4,009万円
出典:リクルート住まいカンパニー「注文住宅動向・トレンド調査」2013
この調査結果をもとに、平均坪単価を60~80万円として計算すると、
・完全同居型 約45坪~53坪
・一部共有型 約49坪~56坪
・完全分離型 約50坪~57坪
の二世帯住宅を建てていることになります。
二世帯住宅の間取りの実例
では実際に二世帯住宅のタイプ別の間取りの実例をみてみましょう。
完全分離型(独立型)55坪の場合の間取り
完全分離型ですが、和室は共同で利用できるようにしています。親世帯のキッチンに隣接しているので、お茶を出す動線にも配慮しています。ダイニング脇には、孫の勉強を見たりパソコンで作業できるカウンタースペースが。洗面室にはバルコニーがあるので、洗う→干す→しまう家事動線が短くて便利です。
玄関共有型(一部共有型)51坪の場合の間取り
大家族の二世帯住宅のため、玄関収納にシューズクロークも設けて収納力を高めました。バリアフリーにも配慮し、引き戸も増やしました。客室は共用できるように玄関付近に配置して、気兼ねなく訪問客を招けるようにしています。
水回り共有型(一部共有型)41坪の場合の間取り
生活時間の違う世帯のストレスを軽減するためにリビングと隣接しない寝室にしました。生活動線を考慮して、寝室に近い場所にトイレも配置しました。また、子世帯だけでくつろげるセカンドリビング、シャワールーム、ランドリースペースも設けました。
水回り共有型(平屋)35坪の場合の間取り
広めのリビングダイニングには家族全員が集まってコミュニケーションがとれるようにしています。キッチンも2人で使えるように大きめのオープンキッチンを。平屋でも家族が多い場合はトイレを2つ設置することをおすすめします。
後悔しない二世帯住宅を建てるポイントは?完全分離型にする場合、予算はどうする?
前述の調査結果にもあったように、二世帯住宅の予算は、基本的には、完全分離型>一部共有型>完全同居型の順でかかります。そのため、できるだけ予算内に収めようとすると、共有部部分をどれだけ増やせるか、という考え方になります。
水回りを共有できれば、予算は抑えやすくなりますが、生活リズムの違いなどを考慮した結果難しいとなれば、玄関共有という選択肢があります。玄関共有も難しい場合は、完全分離型で、どのように予算を抑えるかという考え方になります。しかし、予算内におさえたいとは言え、あとあと後悔してしまうような家づくりは禁物です。
失敗しない二世帯住宅を建てるには、親世代、子世代でしっかり新居についての要望や、それぞれの生活スタイルへの理解、子育てや家事の価値観などの違いを確認したうえで、最適な住まいの形を考えていく必要があります。
二世帯住宅で快適に暮らし、それぞれの世帯の要望に沿った家づくりをするには
・二世帯住宅でどのような暮らしをしたいかを明確にする
・将来について、介護や相続などにも、どのように対応するのかを予め検討しておく
・今後の家族構成やそれぞれのご家族が優先したい要望を重視した間取りの工夫
などが必要です。
また、建築費などの資金計画を考える際には
・親世代とリレーローンなどのローンの組み方を考える
・資金援助がどれだけ可能か
も含め、できるだけお互いの要望を実現しながら無理のない資金計画も十分に検討する必要もあるでしょう。
二世帯住宅は、一般住宅よりもご家庭の事情を考慮した間取りの工夫などが必要となります。どのような仕様を優先したいかに応じて様々な選択肢があり、費用も異なってきます。
「あのときこうしておけばよかった」という後悔のない二世帯住宅づくりをするには、二世帯住宅の建築実績の豊富な地元の工務店や設計士に相談しながら進めていくことが重要です。
まとめ:茨城でモデルハウスのある工務店に相談しよう
茨城で二世帯住宅での暮らしは、敷地面積も比較的確保しやすいことから、工夫次第で快適に暮らすことができます。二世帯住宅は、完全分離型、部分共用型、完全同居型などのタイプがあります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを踏まえて、プライバシーの確保、コミュニケーション、ご家族の要望、それぞれのご家庭のご事情を考慮して、後悔のない二世帯住宅を建てるためには、二世帯住宅の建築実績の豊富な工務店や設計士と相談しながら進めていくことが重要です。モデルハウスやショールームのある地域の工務店に相談して、実際の家づくりの考え方や施工の実例を確認しながら検討するのがおすすめです。
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