家事動線がいい間取りの実例とアイディア4つのポイント!~茨城の家事楽の家~
2020年8月公開
2025年7月再編集
憧れのマイホームを新築するなら、家事が楽になる「家事動線」のいい間取りにしたい!と思いますよね。家事は毎日のことだから、暮らしの中で、家事楽を実感できる、効率的でストレスのない家事動線のいい家にするポイントをご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
理想の間取りは動線計画から
理想の間取りを考える時、様々な動線を考える必要があります。家事動線、生活動線、来客動線、などなど。それぞれのシーンで、家族がどのような経路で動くのかを考えるのが、動線計画。何より、この間取りなら自分はどう動くだろう?苦手な家事を、どうしたらもっと楽にできるかな?と、自分なりの動線を考えることが家事を楽にする第1歩です。
家事は毎日のことだから、料理、洗濯、掃除はもちろん、こまごまとした「名もなき小さな家事たち」も含めると、積もり積もって、気が付くと一日中家事をしていた、なんてことも。朝、洗濯機を回りながら料理をして、掃除をしながら子供の世話。同時に様々な家事をこなすためには、できるだけ移動が少ない家事動線が理想的です。マイホームを新築するなら、そんな家事の負担を軽くするために、できるだけ無駄のない動きができて、家族がみんなで暮らしやすい間取りを考えましょう!
家事動線がいい間取りのポイントは、家事がしやすく効率的に作業が出来る配置計画や動線計画に優れた間取りのことです。具体的なポイントとしては、
- 水回りが近い位置にまとまっていること
- 玄関とキッチンが近くにあること
- 効率的な洗濯動線と収納場所が近いこと
- 必要な箇所に収納が配置していること
これら全てを叶えることが難しい場合でも、それぞれのポイントを意識した間取りなら使いやすく家事の負担を軽減することでしょう。
ここからは、参考にしたい家事効率に配慮した間取り実例を紹介していきます。
水回りの配置と回遊動線
家事の無駄な動きを減らすためには、キッチン、ランドリー、洗濯物を干す場所をなるべく近くに配置して、移動時間を短く動きやすくするのが基本です。
まずは、こちらの実例をご覧ください。
LDKにはアイランド型のキッチンを配置。キッチンからはリビングや庭で遊ぶお子さんの様子に目が届くので安心です。
リビングのすぐ横にパントリーがあり、その先に脱衣&ランドリールーム、浴室があり、洗濯と料理の家事を短い動線で結んでいます。
脱衣室&ランドリールームの奥には浴室と洗面室、ファミリークロゼットが配置しています。玄関~洗面室~キッチン~リビングは回遊動線になっているため家事動線の良さだでなく家に帰ってきてからの手洗い~着替えといった生活動線にも配慮。本プランは、洗濯機上に室内干し用ホスクリーンとガス乾燥機「幹太くん」を採用して、洗濯家事のタイパも意識しました。屋根の掛かるタイルテラスで室外干しも可能なので、天気や状況の応じて対応できます。
動きやすい効率的な回遊動線は、掃除やメンテナンスがしやすいのもメリットです。
玄関からパントリー、キッチンにつながる動線
スーパーや直売所で食材を購入した時、玄関からパントリー、キッチンにつながるスムーズな動線のプラン例になります。玄関から最短ルートでパントリーがありため、食材や身の回り品をそのまま収納できますので、重い荷物や、かさばる荷物がある時も重宝します。キッチン近くに勝手口があればゴミ出しも楽ですが、勝手口がない場合は、このような間取りだとゴミ出しも楽になるので、ストレスもなくなりますよね。
洗濯をする場所に収納をまとめるファミリークローゼット
これまでの洗濯動線といえば、
- 洗う:1階の洗濯機
- 干す:2階の物干しスペース(バルコニーなど)
- たたむ:寝室や和室
- しまう:各部屋のクローゼット
という流れではありませんでしたか?洗濯機から物干しまで濡れた洗濯物が入った重いかごを持って2階まで階段を往復したり、洗濯物をたたんで各部屋のクローゼットにしまうまで家事が終わらない「洗濯」という家事。「干す」と「たたむ」を近くで行い、ファミリークローゼットに主な衣類がまとめて集約できれば「しまう」を一か所で完了するため家事効率が高まります。1階で生活が完結する平屋や、人気の1.5階建のプランだと、家事動線がワンフロアで完結するので家族のライフスタイルの変化にも対応します。
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ファミリークローゼットで家事動線をシンプルに!変わる間取り、収納の考え方
室内干しに最適なランドリーユニット
最近はランドリーユニット(幹太くんなど)を設置する方も増えました。ランドリーユニットがあれば、雨の日や花粉が多い季節でも洗濯物が干しやすいので便利です。ランドリーユニットを設置する場合の注意点としては、ユニットで乾燥できない衣類もあるので室内干しができるスペースも確保しておくと便利。また、湿気がこもらないように、24時間排気を行う脱衣室やランドリースペースに設けることがおススメです。
参考)苦手な家事ほど効率化しよう!
自分だったらどう動くかな?この後にはこの作業をしたいな。これはいつも嫌だな、苦手だな、と思っている家事や動作があるな、と気づいたら、それは真っ先に効率化の対象です。そんな気づきがあったら、メモをとっておいて、設計士に相談する際に忘れないようにしておきましょう。
適材適所で収納を配置する
使う場所に収納をつくる
物があふれて散らかってしまいがちなリビング。部屋が散らかって、モノが見つからない。モノが多すぎて、何がどこにあるのかわからなくなる。整理整頓したいけど、面倒。そんな悩みを解消するにはモノを使う場所に収納を確保しておくのが基本。使ったら、もとの定位置にしまう習慣づけができるように、使う場所に元の定位置を決めて収納しましょう。
しかし、どうやってモノの定位置を決めればいいのでしょうか?それは、やっぱり動線を意識することです。動線を意識してモノの定位置は、部屋のよく通り場所、通る目的を考えて、それに応じたモノを配置するとスムーズです。
例えば、外出先から帰ってきたら、買い物袋をまず置くのは、廊下~キッチンのいずれかですよね。だとすれば、パントリーは、廊下からキッチンの間が理想です。また、家族が帰ってきて、鞄や上着の収納が2階にあるのに、1階に置いたままになるのであれば、1階に鞄や上着を収納できれば片付けやすいという考え方です。このように片付けを意識する際も、動線が重要です。
たとえば、玄関からリビングの間にコート、帽子、鞄などのお出かけの際に必要な衣類などを収納できるシューズクローゼットを設ける場合も多くなりました。外出から帰ってきたときも、シューズクローゼットにコートや帽子をかけるなどして、埃、花粉、ウイルスなどをリビングに持ち込まずにすみますよね。
使ったらもとの定位置に戻す。この動作がスムーズなら、家族みんなで片付けができるようになります。自然に部屋が散らからなくなれば、掃除も楽になりますね!
いらないものを捨てる
モノの定位置を決めるには、使う目的と動線が重要です。しかし、そもそもモノが多すぎて、収集がつかない!ということもありますよね。モノの量が少なければ、片付けもしやすく、モノも無くなりにくいですよね。
間取り図を書いてみる
まずモノを捨てて少し部屋がすっきりしたところで、適材適所の収納を考えるために、間取り図を描いてみましょう。これまで検討してきた、だったらいいな、という間取りをもとに、自分だったらこのモノを使う時はどんな動線で動くかな?と想像しながら、線を書き込んでみましょう。
普段の家族の行動をもとに動線を書き込んで比較してみる
次に家族はどんな風に使うかな?と想像しながら、実際に個人別に色分けした線を書いて、比較してみると客観的にどんな動線になるかが把握できます。鞄はどこに置いている?筆記用具はどこで使う?といった具合です。これらを記入していくと、必然的にモノを置く定位置が見えてきます。
収納方法を考える
モノの定位置が見えてきたら、自分や家族の動線上に、モノが置けるようにどのような棚が必要か、など収納の方法を検討してみましょう。扉があったほうがいいのか、扉がない棚のほうがいいのか、見栄えがごちゃごちゃしないように収納できればよいのですが、頻繁に使うもので、デザインの美しいものは外に出してインテリアにしてもよいですね。
よく使うものは手前、たまにしか使わないものは奥という法則もわかればよりスムーズな出し入れができます。さらに、半年、1年と使わないものがあれば、いらないものなのかもしれません。その場合は、捨てるということも収納を使いやすくする技術の1つです。
キッチンの収納例
キッチンに必要な調理道具を入れる場所を決める、調理機器は調理中に利用しやすい場所を把握してコンセントを適所に設置。以外と忘れがちなのがゴミの置き場です。調理道具、食器、食材、ゴミをストックするスペースを確保しましょう。
衣類の収納例
クローゼットは奥行きを70cm位にして奥に重ねるように収納しないことがポイント。
中身がすべて見渡せるようにして、必要な衣服がすぐに見つかるようにすると、使う、しまうが時短になります。
消耗品の収納例
食材はパントリー、タオルはリネン収納、トイレットペーパーはトイレ収納と消耗品は、使用する場所の付近に見えるようにストックしておくと、必要な時に買い足すことができるので無駄な買い物をせずに便利です。
家族が暮らしやすい生活動線
家事が楽になる間取りを考える上で、もう1つ大切な視点が、家族が快適に暮らせる生活動線を考慮した間取り。家事と生活は密接につながっていますし、同じ時間に同時に違うことができるのも大切な要素。家族みんなが快適に生活できれば、家事もきっとスムーズになります。
2人で使える洗面室
コンパクトに洗面カウンターの広い洗面化粧台にすること、2人で同時に身支度ができます。鏡も連続して3枚並んでいるので、朝の込み合うおでかけラッシュの時間でも、2~3人が集中しても効率よく使えますね!
回遊できるシューズクローク
玄関の隣に作る土間収納。沢山の靴を収納する以外にもベビーカーやゴルフバックなど室内に置きたくないものを収納するのにとても便利。さらにシューズクロークから直接ホールに上がれる2WAYにしておくと、シューズクロークの使いやすさがさらに向上します。
リビング収納+カウンター
家族みんなが使えるリビング収納を設けることで勉強道具や文房具、プリンターやWIFI基地などを一カ所に集約できるのでリビングがすっきりします。さらにカウンターを設けて勉強や仕事、趣味などに家族みんなで使えて便利です。
家族の集まりやすいリビングをつくろう!
家族が自然と集まるリビングは、その家の暮らしの中心ともいえる大切な場所。ここで家事をしている姿を家族が見ていれば、家事への協力が自然と得やすくなります。お子さんも自分で手伝いをしてくれたり、ご主人もちょっと~でもしておこうか?と声をかけやすくなりますよね!
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まとめ
家事動線を自分で書いてみて間取りを検討してみると、普段は気づいていなかった暮らしがちょっと違った目線で見えてきます。間取りを考える際は、私は、家族は、どんな暮らしがしたいのかな?と家族のライフプランと照らし合わせることも重要です。今後の家族構成の変化の可能性はもちろん、今は幼いお子さんが成長すれば個室も欲しくなるでしょう。長く住み続けていくと、モノも増えていきます。時間とともに暮らしも少しずつ変化していきますので、新しい家で暮らす未来の自分たちの姿を想像することも間取りを考えるうえでとても大切です。ライフスタイルは人それぞれ。家族の数だけ最適な家の形も違います。その理想の住まいづくりは、自分自身を再発見することにもつながります。納得の家づくりは、日々の暮らしを丁寧に見つめていくことからはじまります。
今回紹介した間取りプランは、現在公開中または公開予定の街かどモデルハウスです。外観デザインやインテリアといった質感だけでなく建築プランナーが限られた条件下で提案するアイデア満載の建物です。見学希望の方は是非ご連絡ください。スタッフ一同お待ちしております。(茨城県南部のモデルハウスになります)
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